ハヤカワ文庫<br> あなたのなかのDNA―必ずわかる遺伝子の話

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ハヤカワ文庫
あなたのなかのDNA―必ずわかる遺伝子の話

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  • サイズ 文庫判/ページ数 231p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150501761
  • NDC分類 464.27
  • Cコード C0145

内容説明

DNAは生きもののプログラム。脳や皮膚など体じゅうの細胞の中にあって、生物の形や働きを決めていく。親子が似るのも、男女が違うのもDNAが原因だ。科学の立場から生命を探る中村桂子が、女子大生かな子を相手に平易に語り下ろしたDNAの秘密とふしぎな働き。DNAと遺伝子の関係から、日本でも始まる遺伝子治療の安全性、バイオ技術で作るおいしい米まで、生命の歴史35億年とあなたを結ぶ驚異の世界がここに。

目次

1 DNAはどこにあるか―体じゅうの細胞のなかで
2 DNAは何をしているか―たった三つのこと
3 遺伝の話―性が誕生して、死も生まれる
4 DNAはどうはたらくか―代謝、運動、コミュニケーション
5 遺伝子治療―DNAをもちいた体細胞治療
6 倫理・法・社会の課題―遺伝子治療でやらないこと
7 バイオテクノロジー―新しい思想をもった技術をめざして
8 DNAがわたしたちに語ること―新しい生命の見方、生命誌へ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ニッシャ

6
面白い内容です。少し情報が古いですが。2020/12/10

Hiroshi

5
生命誌研究館館長の書いたDNAの本。イメージが先行するDNAを、多細胞生物である人間の体内でどのように機能しているか説く。DNAは細胞の核の中にある染色体にしまわれている二重螺旋のデオキシリボース核酸である。全体の情報をゲノムといい、タンパク質を作ることに関係する部分を遺伝子という。遺伝子はゲノム全体の3~5%に過ぎない。細胞には体細胞と生殖細胞があり、体細胞は2倍体だが、生殖細胞は1倍体である。受精により2倍体となる。受精で決まったDNAは細胞分裂のたびに複製され、60兆個の細胞のDNAは同じとなる。2018/06/26

ネコタ

3
女子大生が中村桂子先生に質問をする形で書かれている。なので基本的なところから易しく。「生命科学」は「構造と機能」。「生命誌」は「関係と流れ」。わかったようなわからないような。生命誌研究館はいま一番行きたい博物館です。2015/03/18

なめこ

2
「必ずわかる」とのサブタイトル。ごめんなさい、やっぱりよくわかりませんでした。生物誌という概念、自分はどこから来てどこへ行くのか、そういった考え方の道筋的なものは大変興味深かったのだけど。あとがきによると、DNAって勉強してもしてもイマイチよくわからないんです、と訪ねてきた編集者相手に「門外漢にもわかる」ことを目的として書かれたそうで。その成り立ちと懇々と説くゼミのような形式をとった本書の構成は、大成功で大正解だと思う。残念なのが我が頭脳…。細胞、核、遺伝子、ゲノム、DNA。ああわかったようでわからない。2020/05/08

naoto

2
読みやすくてよかったですね。内容も結構なものがありました。ひとりひとり、DNAは唯一無二のもの、さらに環境要因もあるので同じ人間は二度と現れることはない。の部分に、ちょっと感動しました。2016/05/18

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