ハヤカワ文庫
アシモフの科学エッセイ〈12〉真空の海に帆をあげて

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  • サイズ 文庫判/ページ数 311p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784150501457
  • NDC分類 404
  • Cコード C0140

出版社内容情報

19世紀、七つの海を駆けめぐったのは、風を受けて進む快速帆船だった。そうした燃料のいらない船を、宇宙の海に走らせることはできないだろうか。太陽の光を帆にはらんで航行する船を……ある時は想像力の翼をひろげ、またある時は現代文明の矛盾を鋭くえぐりながら、軽やかな筆致でアシモフが綴る72篇の未来論

内容説明

はるかな未来、科学の進歩は人類に何をもたらすのだろうか?無限にエネルギーを産み出し続けるパルサー発電所、太陽の光を帆にはらんで宇宙をゆく帆船、パソコンよりもはるかに小さく高性能な蛋白質コンピューター、いくら食べても太らない鏡の国のダイエット食品…。だが、そうしたすばらしい可能性の背後には、思わぬ危険がひそんでいるかもれしない。―ある時は想像力の翼を大きくひろげ、またある時は現代文明の矛盾を鋭くえぐりながら、ご存じアシモフがかろやかな筆致で綴る72篇の小さな未来論。好評シリーズ、ちょっと異色の第12弾。

目次

26個の文字
知能の危険
滅びゆく森林
DNAの“指数”
熱をあるべき場所に
二度と行方不明にならない
縮んでいくマイクロチップ
電子郵便
確率を大きくする
組み立てラインを解体する
機械と話す
ロボットが敵になる?〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

15
アメリカン航空の機内誌に「変化」についてのコラムを依頼された著者は「将来の可能性」を巡る4p完結の72編を書いて本書に収録した(1986刊)。作家であり、世界を確率的に捉える著者は、未来の様々な「可能性」が「変化」を生む世界で解決困難な弊害が生じる点も指摘する。DNA鑑定(1988運用)、電子メール、カーナビ、重力波観測、ロボットの脅威はSFも描ける技術的可能性だが、二酸化炭素の微々たる増加の累積が非線形化する温暖化は解決が見えないという。表題はレーザーで宇宙に風を作り宇宙を航行する技術の可能性について。2023/08/29

広中錫

0
+4 THE DANGERS OF INTELLIGENCE AND OTHER SCIENCE ESSAYS by Isaac Asimov 19862016/01/22

aki

0
科学エッセイの12。F&SFに連載されたものではなく、アメリカン航空の機内誌に連載されたものを収録。F&SFに比べると、1回あたりの文字数は少なく、もの足りない感あり。執筆時期は80年代初頭。SF作家らしく、電子メール、GPS、GPS付携帯、レーザープリンター、アモルファス乾電池、電子図書館などを予言、見事に的中させている。バイオ(タンパク質)コンピューターなんかも実現しそうだね。アシモフは年間5~6冊読んでいるのだが、どうやら、このペースなら死ぬまで読み続けることができそうだ。2011/04/03

イワハシ

0
再読2007/09/27

sanewo

0
昔読んだ1999/01/01

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