ハヤカワ文庫
発見・また発見!

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  • サイズ 文庫判/ページ数 254p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150500269
  • NDC分類 404
  • Cコード C0140

出版社内容情報

19世紀、物質をつくっている原子は分割不可能なものと信じられていた。ところが一八九六年、原子の爆発に続き、亜原子粒子の存在が発見された。以来、中性子や反粒子を経てクォーク探しに到る道は興奮にみちていた――

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鐵太郎

15
科学解説者アシモフが、二十世紀の多くの発見群を五つの分野で描いたもの。昆虫と戦う殺虫剤の歴史、生命の起源の探求、原子を構成する超微粒子クォークの発見史、太陽系を探索する新しい天文学、そしてロケットと宇宙探索。さまざまな人々の研究と努力、そこから生まれたさまざまな発明、そして未来への期待。相変わらず上手いね。1969年刊行なので、現在の視点で見るといろいろあるけど、お見事です。2023/01/14

roughfractus02

9
本書で発見はランダムな中にパターンを見出すことである。関係を言葉にすると関係項の方が強調される。一方、パターンは抽象的なのでもののサイズに関係しない。ドルトンの原子論からメンデレーエフの周期表のパターンができ、量子の探究の道が開かれる一方、イカロス以来空への、地球外への探究が生まれるのは、太陽と惑星の軌道と原子と電子の軌道のパターンの類似が探究の中で変化し、修正され、全く異なるパターンの発見に変奏するからだろうか。他方、人口爆発を危惧する本書だが、地球環境のパターンの変容には着手していない(1969刊)。2023/08/23

mak2014

8
20世紀になされた数々の発見から5つを選んでアシモフが解説した科学エッセイ。執筆が1969年と約半世紀前なので科学的にはもう古いのだろうが発見の過程は実に楽しくなる。身近な殺虫剤、古代の生命の起源、ミクロな物質の構造、マクロな太陽系の惑星、未来へとつながるロケット開発ととてもわかりやすい。重大な発見・発明をするにはちょっとしたきっかけに恵まれそれを捕まえることが必要なのだなぁ。ちょっと残念なのはいつものアシモフのおしゃべり、自慢話がなかったこと。2016/10/16

ギンナイ

2
アシモフがふざけていないだと!なんでこんなに真面目なんだとツッコミが止まらない。面白い話とか、うぬぼれを書けよ。量子力学とか何を言っているのか全くわからない。まだ、月に到着していない頃の話なので宇宙開発は歴史モノの趣が強い。年代をイメージしないで読むと話がわからなくなってしまうが。量子力学の歴史を読むとリベラルのフリをしているけれど、人種差別が骨の髄までしみている白人でも湯川博士の話が出るあたり、やはり偉人なんだなと思わされる。2014/11/05

naoto

1
久々のアシモフ博士本。やっぱりアシモフ博士の科学解説は面白い!また図書館で借りまくろうかなぁ〜。「今世紀が終わるころには人類は火星に行っているだろう」って予想は外れちゃったけどね…2012/05/21

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