ハヤカワ文庫<br> 時間と宇宙について

ハヤカワ文庫
時間と宇宙について

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 307p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150500238
  • NDC分類 440.4
  • Cコード C0100

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェルナーの日記

112
本作シリーズの第3巻。1分2部構成で編まれ、殆どが1部の『時間と宇宙について』に費やされている。相変わらずアシモフのエッセイーは科学的根拠に基づいて緻密に執筆されていて興味深い話が多い。自分が本書で面白く感じた内容は、地球と月の関係について論じたもの。地球が誕生し、月が地球の周りを周回するようになった頃(人類が誕生する遥か前だが)、月は今より地球に近かったとのこと。よってその頃に地球から月を見ることが出来たなら、月の裏側を見ることが出来たはずだという話と、相対性理論の公式”e”の単位は”ダイン”であるが、2016/07/08

まーくん

85
一昨日の夜はスーパー・ブルームーンとかの話題で賑やかであった。自分もその前日の夕方西の空に浮かぶ異様に赤みを帯びて輝く大きな月に驚いた。でも、これは本来の地球に近づいたスーパームーンの効果より、地平線に近いことによる錯覚の方が大きかったかも。本書でも月と時間即ち暦の関係を詳しく述べている。人類が日の出日の入りに伴う一日の次に時間の尺度として認識したのは月の満ち欠けに伴う一か月。しかし、これを12回繰り返し一年とすると季節がずれて行ってしまう。こうして暦の天体の運行とのずれを修正する必要が考えられてきた。⇒2023/09/01

鐵太郎

15
本にメモした購入日は、1978.10.4。ほぼ40年前の本を再読。謙虚なふりをしながらそのあふれるばかりの知識欲を遺憾なく発揮した科学エッセイ日本版第3巻(原著では4巻)。第一部では、太陽系の中のさまざまなデータを、好奇心の赴くままに当時多くの人が気づかなかった視点で整理し、考察しています。面白い。第二部「その他について」の中で最も記憶に残っているのは「忘れちまえ!」の章。新しい時代になるにつれて記憶すべき知識が膨大になっていくという識者の指摘に、では古い無駄なものは忘れちまえ、と。あれは新鮮だったなぁ。2020/07/22

roughfractus02

11
宇宙を力の集まりと捉えて数値化すると、見えないものが見えてくる。変化を時系列化する暦の発明や重力の発見とその力の弱さ、様々な動物の寿命は、科学を通して数値化すると見える日常世界だろう。一方、宇宙開発たけなわの1960年代に書かれた宇宙の話は、現在から見るとデータや理論が古びているように感じる。著者自身、本書にある「忘れちまえ」というエッセイで、現在とんど使われない単位に関する18世紀の本の膨大さに言及する。が、時代を経て土台から変容する科学でもその論理的な扱い方が変わらない点は著者自身の文章が示している。2023/08/20

みい⇔みさまる@この世の悪であれ

4
☆×4.0…やや情報が古くなっています。たぶん衛星のあたりはその後土星あたりで衛星の発見があったはずだからね…そんなちょっと古い面もありますが、基本はアシモフ節がエッセイでも炸裂しているので面白いです。さりげなくある言葉を言った人ははっ倒してやりたいといっていますし(笑)面白かったのは数字の表記のところと生物の寿命かな。特に後者は素朴な疑問なので覚えていると面白いかも。2010/09/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20217
  • ご注意事項

最近チェックした商品