ハヤカワ文庫<br> 監視機構―サザーン・リーチ〈2〉

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ハヤカワ文庫
監視機構―サザーン・リーチ〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 538p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150413231
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

記憶を失って〈エリアX〉から帰還した隊員に対し、新局長の男は訊問を繰り返すが……

内容説明

合衆国南部に突如出現した謎の生態領域“エリアX”。その実態調査のために派遣された第十二次調査隊による調査は失敗に終わり、隊員たちは記憶を失った状態で発見・回収された。そんななか、監視機構“サザーン・リーチ”の新局長に着任した“コントロール”は、機構の改革に着手、帰還した隊員に訊問を繰り返していく。だが、彼は機構になんらかの汚染が進行していると直感していた。エンタテインメント三部作・第二弾。

著者等紹介

ヴァンダミア,ジェフ[ヴァンダミア,ジェフ] [VanderMeer,Jeff]
1968年ペンシルヴェニア州生まれ。フロリダ大学在学中に短篇集を出版、その後、クラリオン・ワークショップで創作を学んだ。2001年に発表した短篇集City of Saints and Madmenで一躍注目を集め、長篇Veniss Underground(2003)は、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞ほか各賞の候補となった。ヴァンダミアはアンソロジストとしても知られており、The New Weird(2008)、Steampunk(2008)ほかを編集している米ジャンル・フィクション界のキーパーソンの一人である

酒井昭伸[サカイアキノブ]
1956年生。1980年早稲田大学政治経済学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

146
調査隊を反対から、つまりボスの目線で見る。管理側が主役になった。表題が監視機構だからねぇ。監視機構は一枚岩ではなく、部下とも協力関係が築けない。何だか、ラヴクラフトの怪奇小説の様でもあり、捨てたはずの携帯電話が戻ってくる、頭がおかしくなっていく部下、忍び寄る狂気。気味悪!!。後は読んでのお楽しみ…… 世界受容に進む。2015/07/17

Tui

26
前作で描かれたのはエリアXでの容赦なき惨劇。そこに対峙する最前線、監視機構サザーン・リーチに舞台は移る。新所長に就任した〈コントロール〉は、前局長の影響力が色濃く残る組織を変えるべく奔走するが、空回りどころか事態は真相に近づくほどに不気味な事実に飲み込まれてゆく。汚染を止めるどころか、それを探ること、知ることそのものが汚染拡大のきっかけとなる絶望。それにしても、登場人物みな生まれ育ちが複雑すぎ。2019/08/22

かとめくん

20
謎の領域〈エリアX〉を監視する監視機構側から描かれる第二部。エリアXの混沌に魅入られたような監視機構の混乱ぶり。つかめない実態と意味不明な権力争いに新局長も読者の自分も消耗していく。嫌いじゃないけど疲れます。終盤のエリアXの増殖の不気味さは飛浩隆氏の「象られた力」を思い出しました。2015/04/09

fukumasagami

19
最後にもういちどだけ、ジョンは自分が知る世界をふりかえった。しっかりと、すべてを目に収める。まだ見えるものを可能なかぎり目に収める。思いだせるすべてのものを心に焼きつけた。 頭の中で声がうながした。 「飛びおりろ」 ジョンは縦坑の底に飛びおりた。2015/04/04

tom

17
解説に「カフカ的世界を思わす」とあります。私は、ろくにカフカを読んだことはないのだけれど、いかにもカフカ的な「見えない世界」を縷々書いているような感じがあります(笑)。よって、読むことに疲れました。でも、疲れるのに読み終えてしまったのだから、見えないもののパワーというものは、けっこうたいしたものなのだという感じもあるわけです。ということで、3巻目を読まなければならないです。どんな世界が構築されているのかしら。ちょっとばかり興味津々。2015/02/08

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