ハヤカワ文庫
ツーリスト―沈みゆく帝国のスパイ〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150412258
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

ミロは殺人の容疑で国土安全保障省に追われる身となった。上司グレインジャーのおかげで、間一髪、逮捕の手は逃れたが、愛する家族との絆は壊れつつあった。いったい誰が仕掛けた罠なのか。ミロは親友の家を捜索し、陰謀の背後にひそむ人物の手がかりを得る。だが、明かされる真実は、ミロをさらなる苦境へと突き落とすのだった。彼に逆転の一手はあるのか?スパイ小説の新傑作。

著者等紹介

スタインハウアー,オレン[スタインハウアー,オレン][Steinhauer,Olen]
1970年生まれ。ヴァージニアで育ち、その後、アメリカ各地を転々とする。最終学歴はボストンのエマーソン大学創作科修士課程修了。大学卒業後、フルブライト奨学生としてルーマニアに一年間滞在した他、クロアチア、チェコ、イタリアの在住歴がある。現在は、ドイツとハンガリーを拠点に活動中。2009年発表の『ツーリスト―沈みゆく帝国のスパイ』は、『ニューヨーク・タイムズ』他の主要紙誌で絶賛され、アメリカでベストセラーを記録

村上博基[ムラカミヒロキ]
1936年生、東京外国語大学ドイツ語科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

run

11
一気読みの方が楽しめそう…と、落ち着いて読む時間を作るために、2日もかかってしまった。翻訳に惑わされたせいか…ミロにはあまり魅力を感じなかったけど、周囲の、特に女性たちが素敵だった。気になるので続編も探さなきゃ。2017/11/11

RIN

9
一気に読まないとついていけないくらいのどんでん返しの急展開。「沈みゆく帝国の」の意味が全体に漂う、現代らしいスパイ小説。そういえば、冷戦が終わり9.11がありスパイ小説はもう終わった、と言われていたが、目に見えない「敵」と闘わざるを得ないスパイたちの虚無感や悲哀が今の国際社会を象徴しているようで興味深い。ハンガリー在住のアメリカ人作家の描くスパイ小説は、アメリカのフットワークの良さとヨーロッパの重厚さを兼ね備えており、なかなか美味です。2011/09/01

しゃお

8
新作にしてすでにクラシックという帯の言葉に偽りなし。古き良きスパイ小説の雰囲気を漂わせながらも現代のスパイが陥る陰謀の果てに得る哀切感漂うラストも余韻が残る。それにしてもスパイものという事で名前がいっぱい出てくる(一人で何人分もあったりと)ので頭の中でこんがらがる事しばしばでした(笑)。2010/09/03

ドナルド@灯れ松明の火

6
どんでん返しが何回もあり、ハラハラしながら一気に読み終わった。 CIAとホームランドが主体で、ロシア・中国・スーダン・フランス・英国も絡み久しぶりの良く出来たスパイ系ミステリだった。2010/12/02

ぎん

5
スパイ小説というと暗黙の了解なのかとかく意味が取りづらい文が多くて読み辛い印象があるが、本書はほとんどそういった箇所がなく存分に楽しめた。ミロの家族との関係がどうなるのか気になるが、続編があるようなのでそれを読むまでのお楽しみ。2013/12/12

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