ハヤカワ文庫 ＬＩＭＩＴ〈２〉

シェッツィング，フランク【著】〈Ｓｃｈ¨ａｔｚｉｎｇ，Ｆｒａｎｋ〉/北川 和代【訳】

早川書房（2010/06発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 565p／高さ 16cm
• 商品コード 9784150412210
• NDC分類 943
• Cコード C0197

出版社内容情報

新エネルギー開発が進む2025年、宇宙エレベーターで月に向かった一行に危機が。一方、地球では秘密情報を知る若い女性に暗殺者が迫る。
オルレイと招待客たちは月面に造られたホテルに到着した。だが、何者かの命を受けた工作員が、一行の中に潜み、密かに陰謀を進めていた。その頃、上海ではジェリコが、友人の屠天に教えられた情報をもとに、趙筆徳という男の協力を得て、瑶瑶の潜伏場所を突き止める。が、そこには襲撃者の魔手が。一方、カナダで起きた暗殺未遂事件の調査を開始した女性レポーターのケオワは、事件の映像を見て、重要な手がかりを得る。

内容説明

オルレイと招待客たちは月面に造られたホテルに到着した。だが、何者かの命を受けた工作員が、一行の中に潜み、密かに陰謀を進めていた。その頃、上海ではジェリコが、友人の屠天に教えられた情報をもとに、趙筆徳という男の協力を得て、瑶瑶の潜伏場所を突き止める。が、そこには襲撃者の魔手が。一方、カナダで起きた暗殺未遂事件の調査を開始した女性レポーターのケオワは、事件の映像を見て、重要な手がかりを得る。

著者等紹介

シェッツィング，フランク［シェッツィング，フランク］［Ｓｃｈ¨ａｔｚｉｎｇ，Ｆｒａｎｋ］
１９５７年、ドイツ、ケルン市生まれ。大学ではコミュニケーション学を専攻し、卒業後は大手広告会社でクリエーターとして活躍する。その後、ケルンで広告代理店と音楽プロダクションを設立した。その仕事のかたわら小説の執筆を始め、１９９５年に『黒のトイフェル』で作家デビュー、同書はベストセラーとなった。その後、ミステリや冒険サスペンスなどを発表し、好評を博す。２００４年に刊行した『深海のＹｒｒ』はドイツ国内だけで２００万部を超す驚異的な売り上げを記録し、わが国でも大きな反響を巻き起こした

北川和代［キタガワカズヨ］
ドイツ文学翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[とくけんちょ]

ようやく、2冊目読了。2冊目を終え、物語の構造が少しずつ見えてきた。ページ数は600を超え、とんでもない枚数だが、進行はゆっくりで、ほぼほぼ殺し屋との追いかけっこ。読み終わって、裏表紙のあらすじを見る。なぜここまでページ数が多いのだろう。中身が薄めなので、どんどん読めるが、登場人物が多いので整理しながら進もう。

2021/08/12

[Tetchy]

毎度この作家の専門分野に関する詳述には唸らされるものだが、今回も例外なく、『深海～』よりもさらに多岐に渡っている。3つの事件のうち主流となるのは瑶瑶、屠天とサイバー探偵オーウェン・ジェリコたちと殺し屋ケニー・辛の攻防だ。特にケニー・辛は影の主役ともいうべき存在感を放ち、再三再四に渡ってジェリコらをつけ狙う。特にケニー･辛は影の主役と云ってもいい存在。『スターウォーズ』シリーズにおけるダース･ヴェイダー、『マトリックス』シリーズにおけるエージェント・スミス、それほどの存在感を持っている。

2010/08/15

[hiyu]

事態は動き出し、それぞれが少しずつ明らかになっていく。それにしても、映像化が助かるかな。イメージしながらはちょっと大変。

2017/12/05

[RIN]

予想どおり（いや、期待どおり）２巻目から物語がいきなり動き出した!!　いよいよ面白くなってきた!!　月面の陰謀？と中国の暗殺テロ？あとカナダの銃撃事件がこれからどう繋がってくるのか？あと２巻が俄然楽しみになってきた。 それにしても。。。「鶏」は「にわとり」って読めるから、中国人の名前や地名にルビ振って～

2012/03/18

[めだか]

2巻のメイン、ジェリコの物語。近未来ハードボイルドで、なかなか面白かった。執拗に追ってくる殺し屋、ケニー辛との攻防もアクション映画のように繰り広げられます。次巻の予告がついているのって、おもしろいですよね。後、二冊。

2010/09/20