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ハヤカワ文庫
オッド・トーマスの霊感

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  • サイズ 文庫判/ページ数 565p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150411954
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

オッド・トーマスは南カリフォルニアの町ピコ・ムンドに住む20歳のコック。彼には特異な能力があった。死者の霊が目に見え、霊が伝えたいことがわかるのだ。ある日、オッドは勤務先のレストランで悪霊の取り憑いた男を見て、不吉な予感を覚える。彼は男の家を探し出して中に入るが、そこで数多の悪霊を目撃した。そして翌日に何か恐ろしいことが起きるのを知るが…巨匠が満を持して放つ最高傑作シリーズ、ついに登場。

著者等紹介

クーンツ,ディーン[クーンツ,ディーン][Koontz,Dean]
1945年ペンシルヴェニア州に生まれる。子供のころから小説を書き始め、大学を卒業後、数々のアルバイトをしながら小説家をめざした。1968年、長篇第一作となるSF、Star Questを出版。以後、SF、ゴシック・ロマンス、サスペンス小説などをさまざまなペンネームで次々と書き上げた。サイコ・サスペンスの『ウィスパーズ』(1980年)とモダンホラー『ファントム』(1983年)で人気作家の地位を築いたあとは、『ストレンジャーズ』(1986年)、『ウォッチャーズ』(1987年)など、ベストセラー小説を続々と生み出している

中原裕子[ナカハラユウコ]
東京生まれ、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bookkeeper

43
★★★★★ 初読。死者を見ることができるオッドは、惨劇の予兆に引き寄せられる悪霊?が増加していることに気付く。事件を未然に防ぐために街を奔走するが…。  半端ない解像度で死者が"見える子"君。普通の人と変わらないリアルさで見えてしまうけど死者は言葉を話してくれません。探し人と自然に巡り会えるとか、予知夢を見られるとか、幾つかの"ギフト"の持ち主だけど万能ではないことがサスペンスを盛り上げてくれる。幾つかのどんでん返しで驚かされます。ストーミーとの堅固な愛の絆が初々しくて切ない。「もうやめんとな、オッド」2022/03/08

昼夜

38
一人称の小説でこれだけ主人公のオッドと一緒に感情が揺れ動いたことはないと思う。彼の苦しみと比べれば凄く小さいけど、彼とリンクしている感じがして読みたくないけどページをめくる手をとめられない葛藤がリアルな感情に感じた。2010/12/21

ネコベス

35
オッド・トーマスは霊が目に見えて、伝えたい事が分かるという特殊な能力を持つ。ある日オッドは悪霊が憑りついた男を見て不吉な予感を覚える。その男の家で大量の悪霊を発見したオッドはまもなく町を襲う大惨事を予期して何とか未然に防ごうと行動を起こす。さわやかで善良な青年オッドと恋人ストーミーのまばゆい青春群像の部分はシンプルに楽しめたが、だんだん物語の様相が変わって来て最後の大惨事から衝撃のラストまで巧みなストーリー運びに感心した。オッドシリーズ全部読む。映像化された悪霊ボダッハが原作のイメージと大分異なる。2019/03/30

あっちゃん

32
霊が見える青年オッド、悪霊が沢山付いている男を見つけて、様子を探る事に!出足は映画シックスセンスか?という感じで始まるのでつかみはOK?(笑)ただ、独特の表現に手間取り読むのに時間がかかった( ̄▽ ̄)2020/04/17

kariya

30
オッド・トーマスには霊感があった。良心と思いやりと義務感も。全てが彼を特異な人物たらしめる。ピコ・ムンドという町に住む青年オッドは、悲惨な事件や事故に群がる悪霊に取り巻かれた男と出会い、やがて起こるであろう出来事を食い止めようと奔走するが。霊とは会話はできずに意思疎通は不完全、かつ霊能力以外は特殊能力を持たない一青年の絶望的な試みという、一見地味な題材に読者を引きずり込む筆力はさすがクーンツ。終わりではなく始まりを示唆する結末も静かな感動を与えてくれる。「つぎの冒険」と表現する勇気への感嘆と共に。2009/11/04

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