ハヤカワ文庫
ハズバンド

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  • サイズ 文庫判/ページ数 479p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150411404
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

造園業を営む平凡な男ミッチにかかってきた電話。それが彼を地獄の底に突き落とした。最愛の妻が誘拐されたのだ。犯人は法外な身代金を要求、誰かに知らせたら妻の命はないと告げた。そして、単なる脅しでないことを示すため、目の前を歩いている男を射殺したのだ。ミッチは独力で妻を救おうと決意する。だが、想像もつかぬ敵が出現し、彼は窮地に陥っていく。巨匠が実力をいかんなく発揮した、予測不能のサスペンス巨篇。

著者等紹介

クーンツ,ディーン[クーンツ,ディーン][Koontz,Dean]
1945年ペンシルヴェニア州に生まれる。子供のころから小説を書き始め、大学を卒業後、数々のアルバイトをしながら小説家をめざした。1968年、長篇第一作となるSF、Star Questを出版。以後、SF、ゴシック・ロマンス、サスペンス小説などをさまざまなペンネームで次々と書き上げた

松本依子[マツモトヨリコ]
1967年生、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海猫

69
妻を誘拐された主人公が、妻を救おうと奮闘。シンプルだが展開は絶妙で、必ず次でどうなるか?的な引きがあってノンストップで読める。さすがはベテラン作家。夫婦愛を照れずに描き切るのもクーンツらしい。状況に翻弄されるだけの主人公が、中盤から反撃に出て主体的に行動しだすあたりは冒険小説的に面白い。終盤でも次々とピンチが連続して、手に汗握る。が、エピローグに当たる部分で事件その後について説明がもっとあるべきとは思っちゃうな。仕方ないとはいえ、主人公は人殺したり、車盗んだりしちゃってるわけで。概ね楽しめたからいいけど。2020/07/14

チョッピー

15
久しぶりのクーンツ作品でしたが、今作は少々期待が外れた作品でした。面白い登場人物とプロットがありながら、ダラダラとした主人公の夫婦の描写に力を割かれ、強引で出鱈目(失礼)で荒削りなクーンツらしさが不発に終わってしまった印象でした。中盤のツイストからの入り乱れての乱戦に至らなかったのは主人公が余りにも「普通」の人だったからでしょうか。ハッピーエンドのお約束は健在でしたが、もっとダイナミックなクーンツを読みたかったと思います。2016/05/15

youyou88

13
平凡な庭師であるミッチの愛する妻が誘拐される。 身代金は二百万ドル。 当然ミッチが持っているはずもない。 実は犯人はミッチのお金が目当てではなかったのだ。 妻を案じなんとか救出しようと孤軍奮闘するミッチ。 やっぱりクーンツなので面白い!! https://ameblo.jp/harayou1223/entry-12750030855.html2022/07/04

ホレイシア

8
これは、ある平凡な夫婦の愛の物語である(うわぁっ)。ということは、私の大嫌いな本に分類されるはずなのだが、読後感は爽快だ。それは多分、教育やら宗教やら倫理観やらいろいろな要素を含みつつ息もつかせず読ませる作者の手腕によるだろう。最後の舞台が富のむなしさを象徴する場所なのもいい。そうそう、ハヤカワから出たクーンツ作品を読んだのはこれが初めてで、著者のお顔を拝見してしまった。知りたくなかったぜ、と思わないで済んでよかったよかった(笑)。2009/08/14

Tetchy

5
いつもと変らぬ日が続くものと思っていた矢先の突然の異常事態。今回のクーンツは怪物でもなく、超能力を持った人間でもなく、妻の誘拐という日常を襲う突然の凶事をテーマにしているので、逆にいつも以上に逼迫感があった。ここまで主人公を窮地に追い詰めながらも、常に物語はハッピーエンドに締めるのがクーンツの特徴なのだが、今回はその物語の収束の仕方があからさまに唐突だったのにビックリした。とどのつまり、ひっくり返せば本作においては愛の名の下では、何をやっても許されるのだと開き直っている感じがしないでもないが。2009/12/22

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