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ハヤカワ文庫
サバイバー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 427p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150410766
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

燃料が底をつき、エンジンが一基ずつ停止を始めた航空機のコクピット。僕はブラックボックスにむかい、世間から孤立したカルト教団と過ごした半生を物語る。外界での奉仕活動、謎の少女との出会い、あの集団自殺の真相、そして新たな救世主としてメディアを席捲した日々を。すべてが間違った方向に転んだ僕の人生は壮大なるクライマックスへと堕ちていく!一世を風靡した『ファイト・クラブ』を超えた著者の最高過激傑作。

著者等紹介

パラニューク,チャック[パラニューク,チャック][Palahniuk,Chuck]
1962年2月21日生まれ。オレゴン大学卒。オレゴン州ポートランド郊外の牧場を執筆の拠点としている。ブラッド・ピット主演で映画化された『ファイト・クラブ』が大ベストセラー。カルト的人気を誇る新世代作家として華々しく活躍している

池田真紀子[イケダマキコ]
上智大学法学部国際関係法学科卒、英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

南雲吾朗

67
チョット道から外れて、人生に明るい展望を持たず、知識をポジティブな方向では使用せず、人生を、自らの意思で全てに流されて生きる。とにかく、カッコいい! 小説の書き方も、ストーリーの進行もなかなか味がある。登場人物も個性的で、非常に魅力に溢れている。(個人的にはファーティリティが面白い) ファイト・クラブ同様にこの作品も非常に面白かった。 パラニュークは天才だ!2022/03/23

踊る猫

25
小説というより、一種の呪詛であり黙示録である。死を(自殺・他殺を問わず)とことんまで愚直に見詰めたチャック・パラニュークは、ボーイ・ミーツ・ガール的なストーリーの中で「僕」に著者自身の持つ叡知を延々と語らせた。だから「小説」としての出来は今ひとつ(いや、今三つくらいか)なのだけれど、読まれるべき強度を孕んだ「詩」として成立しているように思う。それにしてもチャック・パラニュークとはおかしな人物だ。ここまで批評的でありながら、彼自身が表立ってオピニオン・リーダーとして活躍することはなく、小説の発表を続けている2019/07/10

GAKU

20
私はネギが大嫌いです。ですから、ラーメン、日本そば、うどんなどを食べる時には絶対ネギ抜きで食べます。でも、茗荷、大葉、ニンニク、生姜は大好きで薬味には欠かせません。パクチーも大丈夫です。人からは、「何故ネギだけダメなの?」、「他の薬味と大差ないじゃない。」、「よく、ネギ抜きで、ラーメンやそば、うどん食べられるね。」と言われます。でもダメなものはダメなのです。そしてこの小説は私にはネギでした。多くの人達が絶賛していましたが、ダメなものはダメなのです。理屈ではないのです。あくまで私の個人的な感想ですので。2015/08/15

harass

17
映画原作「ファイト・クラブ」の著者が書いた第二作目。映画化権は売れたが現実の911事件の類似性により映画はお蔵入りのとのこと。カルト教団の謎の集団自殺の生き残りである主人公が、燃料切れ寸前の旅客機の最後の一人で、ボイスレコーダーにこれまでの顛末を語っていくという形式の小説。独特の小説世界を持っている。淡々とした語り口と厭世的な思想がなんとも不気味だ。展開の仕方が映画の脚本のようなアイデアにあふれている。象徴的なものが多数出てきていかにもの雰囲気を出している。2013/07/03

たんたん麺

14
パラニュークは書くー 「もしまだ気づいてないなら言っておくが、俺の小説は全部、孤独な人間が他人とどうにかしてつながりあおうとする話だ」 それこそが、パラニュークが現代においてもっとも同時代的で重要な作家だという理由である。そしてパラニュークがしばしば予言的な小説を書いてしまう理由でもあり、「サバイバー」がいまだに映画化されずにいる理由でもある。カルト宗教の生き残りがハイジャックした飛行機上から人生を語る。 「テスト、テスト。1、2、3。 あんたが発見したのは、すべてが間違った方に転がった物語だ」2014/05/06

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