内容説明
フランスにある14世紀の遺跡で大学の歴史調査チームが発掘したのは、なんと現代製の眼鏡のレンズと助けを求めるメモだった。その直後、調査チームはスポンサーでもある巨大ハイテク企業ITCによって緊急に呼び出された。遺跡発掘の責任者であるジョンストン教授の救出に協力してほしいというのだ。リーダーのマレクをはじめ、チームのメンバーたちは耳を疑った。その行き先というのが、14世紀のフランスだったからだ。
著者等紹介
クライトン,マイクル[クライトン,マイクル][Crichton,Michael]
1942年、イリノイ州シカゴ生まれ。ハーバード大学で人類学を専攻後、ハーバード・メディカル・スクールを卒業。在学中からミステリを書きはじめ、1968年に発表した『緊急の場合は』で、アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞を受賞し、69年の『アンドロメダ病原体』が世界的なベストセラーとなる。その後次々と話題作を世に送り出し、その著作のほとんどが映画化されている。また、人気TVドラマシリーズ『ER』の製作者としても知られる
酒井昭伸[サカイアキノブ]
1956年生、1980年早稲田大学政治経済学部卒、英米文学翻訳家
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感想・レビュー
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NAO
71
【SF・ファンタジー週間】14世紀のフランスの遺跡で発掘された現代の眼鏡と助けを求める文字が記された羊皮紙。それを発掘したイェール大学の調査チームはなぜかアメリカの巨大ハイテク企業に召喚された。マイクル・クライトンによるタイムトラベルもの。さすが理系の作者が考えた装置は、いつの間にか過去に滑り込んでいたとか、機械に乗って時間を逆流するというものではなく、人間の体を量子にまで分解して、転送し、転送先で再構築するというもの。その説明が難しいうえに長ったらしい気もするが、これから何が起きるのか楽しみだ。 2018/11/21
佐島楓
42
タイムトラベルもの。量子力学の理論を盛り込んでいて、筋が通っているのがまたにくいつくり(タイムパラドックスの理論はやや弱いと感じた)。思いがけないトラブル続きの中、無事もとの世界に帰ることはできるのか? 下巻へ。2015/08/17
かんとり
9
いいんじゃない! 量子力学?転送の仕組みなど、ワタシのおつむじゃさっぱり???ですが、 14世紀のフランスでの冒険が始まった~♪ たのしみですね~^^2017/11/30
emitaku
9
量子論はよくわからないんだけど、14世紀へ転送されたとたん冒険活劇がはじまって、ひゃっほー!2015/08/30
秀玉
5
映画も見ました。倒れた人、その原因は。タイムマシンが完成し、学者が実験中。何回も過去と行き来を繰り返していると体の組成に少しのズレが生じ(たとえば血管の元の位置がズレる)それが死にいたしめる。それがわかり、過去へはあまり何回もいけない、でも中世に助けにいく。そんな話。中世に残り、姫と暮らすことを選んだ科学者。後世でその墓が発見され幸せだったことがわかる。めでたしめでたしです。 2021/06/05