ハヤカワ文庫<br> ファイト・クラブ

ハヤカワ文庫
ファイト・クラブ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 281p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150409272
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

ひとつ頼みがある。力いっぱい俺を殴ってくれ―タイラーの一言がすべての始まりだった。映写技師の仕事をする彼との出会いは、平凡な会社員として暮らしてきたぼくの生活を一変させた。週末の夜、密かに素手の格闘を楽しむうち、二人で作ったファイト・クラブはみるみるその規模を拡大し、過激な暴力は果てしなくエスカレートしてゆく。その行く手に待ち受けていたものは?熱い注目を浴びる、全米大ヒット映画の原作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

トト

9
今なお人気を博す映画の原作。映画を見る前に読もうとしたら、、、冒頭から衝撃的なシーン、反社会的な行為満載の内容に驚く。実際、世界的に映画の影響が広がっていたようですね。アンチヒーローとして描かれるタイラー・ダーデンが強烈な魅力を放っている。生きている実感を見出すため、タイラーに惹かれていく主人公。謎が解けていく過程で作者の凄さを感じました。ダークな本なのに詩的な表現も魅力。映画は小説とは異なる結末らしいので興味が湧きます!2021/09/11

郵便屋

9
地位と金は持っているが、何か満たされない現代人たち。そこを野生的な感覚=暴力や痛みで埋めるというのはある意味、生物として真っ当な気もした。全編カッコいい。短く簡潔な文で畳み掛け、かつ自分とは何か、アイデンティティについて正面から挑んでいて爽快。2019/04/11

平吉 蔵太郎

8
映画から入ったのでラストには驚きました。流れるような文体が物語に勢いを感じさせます。自分のしたことが最早自分では止められないほど加速して、全てを飲み込んでいく様は圧巻。男だったら、読んでいて奮い立つものがあると思う。映画とあわせてどうぞ2012/10/18

サワ

7
散文詩のような独特の文体が取っつきづらいし、四分の三くらいまでは(ひたすらアナーキーなだけの小説なのかな?)と少し退屈だったんだけど、残り四分の一で印象がガラッと変わった。ありきたりな展開なのに全然予想がつかなくて、ラストでゾーッと怖くなる、すごいテクニックの小説だった。2016/08/02

乙郎さん

7
ボクサーのステップにみる音楽的な美しさを文体に組み込んでみるとこうなった。そして描かれる暴力の拡散。全体を通して苛立っているような陶酔しているような。パラニュークはRyu Murakamiはご存知かしら。映画も観てみます。2009/07/19

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