内容説明
チャールストンの連続殺人は、三人のヴァンパイア同士の反目が原因だった。そのうちの一人、ボーデンはナチの大佐時代、強制収容所で囚人たちを使い、人間チェスに興じたことがあった。その駒として命を落としかけたソールは、大佐追跡に執念を燃やしていたのだ。だが大佐たちを追うものはほかにもいた。世界の要人を操る大富豪バーラントに率いられた別のヴァンパイア集団が、彼らを亡きものにしようと狙っていたのだ。英国幻想文学賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とも
4
ハデハデな展開が続く。HUNTER×HUNTERのクロロvsヒソカ戦みたいな感じ。2023/01/01
東森久利斗
3
人生はゲーム、運命のマリオネット、異種 ”マインド・ヴアンパイア”のなせる業。暴力至上主義者、イデオロギー集団によるジェノサイド、洗脳、精神的支配、暴力の連鎖と血の系譜。米国南部のブードゥーな雰囲気、オカルトには最高の舞台。原書タイトル「CARRION COMFORT」(腐肉の慰め)。Carrion comfort, Despair, feast on thee、…(by Gerard Manley Hopkins)が、思慮深い。ポーンな人生で満足、ひたすら前進あるのみ。2023/11/15
ALBA
3
この巻では死んだと思われていたウィリー、ウィリーを狙うアイランド・クラブ、逃亡中のメアリー、メアリーを狙うソウル・ブリックヤード団、そしてラスキ、ジェントリー、ナタリーがそれぞれに絡むという複雑な展開からの一大バトルが描かれます。さすがシモンズ、アクションシーンのスピード感、目まぐるしく変わる状況の見事な書きっぷり。果てのまさかのあの人の退場にも驚かされました。しかし本書中盤からの誤植はひどい。人名と地名を取り違えるとか今までの読書経験でも見たことない。ハリウッドやジーンズがいきなり喋りだすんで…2016/03/11
gkmond
1
まったく好みじゃないし面白いところがわからないと確信するまでに1000ページ。そして残りが500ページ。完全に遭難してしまった……。ここまで読んだんだからつまらなくても最後まで行こうという気持ちと、そうは言ってもまだ500ページある。損切りしようという気持ちの葛藤がすごいことになっている。2022/03/14
ベック
1
まだまだ続くよ。