内容説明
ジェニファの有罪を示す証拠が続出し、弁護側の旗色はわるくなる一方だった。そんな折、ライアンとジェニファは何者かから狙撃される。一命はとりとめたが、彼女は腹部に弾丸を受け、赤ん坊は即死。ライアンは彼女を弁護する理由を失ってしまった。だが彼は無実を叫び続ける彼女に心を動かされ、弁護し続ける。果たして彼女は無実なのか。ライアンは無罪を勝ち取れるのだろうか。全米ベストセラーの法廷サスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
koo
6
下巻は陪審員選定から証人喚問、最終弁論、判決までを丁寧に描いています。「合理的な疑い」が少しでもあれば無罪であると言う「推定無罪」が前面に主張される裁判で派手な反転はありませんがリーダビリティが高く最終弁論も良かったです。感情的なライアンの脇に冷静な共同弁護士キャシアを配置したのも特殊な裁判を描くのには効果的でした。判決後の展開は安易な所もありますがライアンの生前の息子とのわだかまりが晴れライアンが前に進めるラストで良かったです。リーガルミステリの秀作でした。2023/04/17
kanamori
0
☆☆☆★2012/09/22