内容説明
霧につつまれたコスタリカの孤島で、極秘のうちに建設が進められているアミューズメント・パーク―それが〈ジュラシック・パーク〉、バイオテクノロジーで現代によみがえった恐竜たちがのし歩く、驚異のワンダーランドだ。オープンをひかえ、視察のための顧問団が島に向かって出発した。だがその前途には、人類がいまだかつて体験したことのない恐怖が待ちかまえていた。スピルバーグ大型映画化の夢の恐竜サスペンス。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
359
エンターテインメント小説としては、超一級の面白さ。ランドクルーザーでジュラシック・パークへ乗り出すあたりからは、もう圧巻といっていい迫力だ。システムが制御不能になることの恐怖、暗闇に対する根源的な空間恐怖、そして何よりも凶暴な爬虫類に対する、哺乳類としての狩られる恐怖。暗闇(薄明りと雷鳴)、不気味な音、嗅覚、触覚が恐怖を増幅させる。手法としては、怪異小説そのものだ。また、作中で数学者マルカムが語るフラクタルやカオス理論などの非線形数学の話も、理解できるとは言い難いものの、イメージが掴めるようで興味深い。2016/12/01
absinthe
168
流石はクライトン。エピソードの断片を追ううちに、恐竜がどこぞの島に生息しているのでは?と謎が深まっていく前半。恐竜が姿を現す後半。設備運営側は、映画で見た印象よりもずっと深く安全策を考慮していた。映画があまりに印象深く粗筋は分かっているので、前半の謎部分はまどろっこしくもあるが雰囲気を盛り上げるにはふさわしい前半だった。後半はだんだん恐怖が加速する。下巻へ急げ!2022/11/18
ケイ
97
最初の、トカゲのような生物にコスタリカ沿岸で子供や幼児が襲われているところは、ハラハラしながら読んだ。バイオテクノロジーの話は、私には少し難しくて時折あくびしながら読了。後半はハラハラドキドキで、読めたらいいな。2015/12/10
セウテス
71
映画「ジュラシックパーク」の原作。コスタリカの孤島で秘かに準備が進められていたテーマパークは、恐竜を遺伝子から復活させた最新科学の結晶となる筈であった。しかし恐竜の生命力は、人間の計算を遥かに越える力で牙をむくのである。それは人類の科学至上主義に対する警告の様でもあり、人類の傲慢さに向けられた自然の怒りの様でもある。本作は序盤より少しずつ見え隠れする恐竜の影に、被害が起こり始めても中々恐竜の存在を認めない有識者たちと、イライラしつつもスリリングな展開である。映画とは登場人物の位置付けに、違いがあるようだ。2016/05/27
オーウェン
59
映画版の方が明らかに有名だが、それもこれもこのクライトンの原作があったからに他ならない。 恐竜を現代にという夢のようなことをやってのける。 しかも絵空事ではなく、科学の知識を利用して恐竜を復活させるという見解。 クライトンの科学に対する考察がしっかり活きており、ラプトルやTレックスが孤島のパークという形で屯している。 原作は1990年ということで、当時は日本がGDP1位だったことで、金持ちの国なのが言及されているのが今見ると笑える。2024/06/10
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