内容説明
未曾有の大量殺人事件が発生した町へ通じる道路はすべて封鎖された。しかも、町には警察の他にも生物化学戦課防衛隊まで調査に乗り出している。だが、手がかりは浴室に残された文字―〈太古からの敵〉ただひとつ。やがて人々は、姿なき殺人鬼の前にひとり、またひとりといたずらに屍の山を築いていくが…。今や名実ともにスティーヴン・キングと肩を並べるベストセラー作家が、スピーディーなストーリィ展開と迫真の描写力で全米の読者を心底戦慄せしめた傑作。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
32
いよいよ殺人鬼の全容が明らかになっていくが、果たしてこれとどう対峙したらいいのか、残された専門家達の必死の闘いが始まった。うーん。超自然的な現象なところは限りなくキングだし、だんだん登場人物の人間像が立ち上がっていくのものめり込むには重要な要素。しかーし実際こんなのがいたら勝てるのだろうか?一気読みではあったよ。2019/03/08
Yu。
28
神も悪魔も心次第。。。これほどまでに大きく広がる話になろうとは… 人を陥れ、蔑み、嘲笑う悪魔の所業、そう まさに“悪魔”という抽象的な概念を具現化したかなり大胆かつ繊細な世界観にしてやられる下巻!!2015/09/26
本木英朗
22
未曽有の大量殺人事件が発生した町へ通じる道路はすべて封鎖された。しかも、町には警察のほかにも軍の生物化学戦科防衛隊まで調査に乗り出している。だが、手がかりは浴室に残された文字――〈太古からの敵〉ただひとつ。やがて人々は、姿なき殺人鬼の前にひとり、またひとりといたずらに屍の山を築いていくが……という下巻である。うーん、流石キングと並ぶっていうくらいの力量であったよ、クーンツは。これはもう読むしかないってば。よかったし、残酷でもあった。またいつか読もうと思う。2020/08/01
shi-
18
面白かったぁ。上巻は全てが謎だらけでホラー色が強めだったのに対し、下巻では正体がわかり一転。怖さ度は下がるけど、ハラハラ度は上昇。 生き残りをかけた決死の戦い。 無駄にダラダラ長くもなく、一気に読ませる。 キングさんより読みやすいかな?? 2020/08/24
Tetchy
15
今までストーリーは非常に面白いのだがなぜ主人公が最後に残るのかという必然性に対する根拠が曖昧で非常に失望することが多く、また物語が盛り上がっていく途中で突然投げ出したような唐突な終わり方をする話もあり、いまいちカタルシスを感じなかったのだが、今回は「太古からの敵」の設定といい、その絶望感といい、また「太古からの敵」の弱点といい、淀みがなかった。またストーリーが終わった後にさらに訪れる危機というのもこれまでにはなかった傾向だ。2009/05/25