ハヤカワ文庫<br> 高い砦

ハヤカワ文庫
高い砦

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  • サイズ 文庫判/ページ数 457p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150402167
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

98
冒険小説の第一人者である彼の作品はどれ読んでも面白いけど、中でもこの作品がいちばん好きだ。雪山に不時着した飛行機に残された僅か十人の民間人。襲いかかる武装ゲリラとの戦い。手元には僅かな武器しかない。果たして彼らは戦いに勝ち、無事脱出できるのか?とにかくドキドキ・ハラハラの連続。そしてお約束のロマンスもあり。エンタメ系冒険小説の傑作だと思う。「われわれはまだ生きている・・・血が男の中に流れている限り、不可能ということはないんだよ。」なんとかっこいい。私の中では殿堂入りの作品。文句なしの5つ星。★★★★★ 

bookkeeper

31
★★★★☆ 再読。ゲリラにハイジャックされ、アンデス山中に不時着した旅客機の生存者たち。独裁政権転覆の鍵を握る男を巡って、ゲリラと峡谷に架かる橋で攻防を繰り広げる。彼らの武器は、自身の知識とスキルと地の利のみ…。 絶望的な状況下で一致団結する内に、過去のトラウマや人生の悔恨から解き放たれていく姿が感動的な冒険小説の傑作。乗客達の顔触れが、大切なスキルの持ち主達が上手いこと揃っている点は触れないのが吉(笑)。この興奮と感動の前には些細な事です。自分があの中に入ったら、誇りと勇気を持って闘えるかなぁ…?2019/02/25

まさ

28
アンデス山脈に不時着し武装テロリストと戦う冒険小説――としてハラハラしながら読んだけど、時代背景もあるからか、敵勢力含め人それぞれの描き方―人種や主義、性差などをレッテルとした描き方にどうしても興ざめしてしまう。身近にあるものを使っての対抗の仕方はおもしろい。2022/09/24

goro@80.7

22
「血が男の中に流れている限り、不可能ということはないんだよ」バグリイの名言が物語る絶望的な状況の中で、あきらめない人々を描いた冒険小説であります。2015/08/01

elf51@禅-NEKOMETAL

12
東西ミステリベスト100の21位と評価が高い本。飛行機墜落で残された10人。そのうちの重要人物を守りつつ共産主義者たちと闘うことになるという。砦での攻防がずっと続き,中盤は山岳小説のような。冒険小説とあるが?この本の主人公は冒頭に登場するパイロットだけでなく,それぞれの役割の中で,戦い,冒険するという。何の武器も持たない中,どうなるんだ?という興味は最後まで引っ張られ,なるほど,評価が高い理由がわかる。主人公はひとりではないと。今なら映画になりそうな本だが。共産主義と闘う姿がいさぎよく,1965年らしい。2024/02/04

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