ハヤカワ文庫<br> ケイン号の叛乱 〈1〉

ハヤカワ文庫
ケイン号の叛乱 〈1〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 374p
  • 商品コード 9784150400842
  • NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

102
艦船において、特に戦時下においては、艦長次第で船員の運命も左右される。その狭い艦内では、艦長がすべての行動基準となり最高責任者である。その艦長が無能であったら、一体どうなるか。それが描かれる。読む前は、ケイン号が何かに反乱を起こすのかと思っていたが、どうもケイン号内のクーデターを指すようだ。2016/05/09

まふ

13
「読ませる」小説だった。舞台が太平洋第二次世界大戦の洋上、敵は日本軍だ。小さな老朽駆逐艦「ケイン号」でのダメ艦長クィーグと士官たちとの葛藤、叛乱その顛末が鮮やかに真正面から描かれる。クイーグがよく描けていた。予備士官のウィリー・キースの士官学校から少尉任官、大戦終了時大尉艦長で免任となり、恋人歌手メイ・ウィンのもと駆けつけ結婚へと進むところでハッピーエンド。久しぶりにすっきりしたよい小説を読んだ。バカみたいなイチゴ事件も、嵐の場面も、法廷での闘争場面もよく描けていた。2021/12/14

鐵太郎

11
はじめて読んだのは40年以上前か。ホーンブロワーを読んだあと、海洋冒険小説をあれこれ探していた頃かな。で、その系譜かと思ったら違いました。これは、ウィリー・キースというプリンストン出身のボンボン青年が第二次大戦で陸軍の徴兵から逃れるため海軍士官を志し、成長していく物語として始まります。そして老朽掃海駆逐艦ケイン号に乗り組み、この世界でのさまざまな軋轢にぶつかり、叛乱に巻き込まれることに。運命の人、フィリップ・クイーグ少佐はいかんなく嫌な人ぶりを発揮しつつ、上巻は終わり。なるほど、こう言うお話だったんだ。2018/05/19

Mikarin

3
海洋モノではかなり有名な本作。高校時代から知っていたがこの年になり初めて読み始める。1巻目はまださわりという所。今後の展開に期待。2015/09/01

Rue Massenet

3
高校生のころから何度読んだか分からない。主人公ウィリー・キースの成長物語だが、いつの間にかウィリーの年齢をはるかに超えてしまった自分。映画でウィリーを演じた俳優は若死にしたそうだ。

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