ハヤカワ文庫JA<br> なめらかな世界と、その敵

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ハヤカワ文庫JA
なめらかな世界と、その敵

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  • サイズ 文庫判/ページ数 464p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150315184
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

並行世界を行き来する少女たちの1度きりの青春を描いた表題作など、ベストSF2019[国内篇]1位に輝いた傑作集がついに文庫化

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

美紀ちゃん

111
夏なのに大雪。転校してきた幼馴染の厳島マコト。乗覚障害とは並行世界を行き来できるのが通常で薬によってそれができなくなるという障害。片足を雪の世界で走るってどんな?不思議な話。長編で読みたい!面白そうな要素ばかりでかっこいい。すごい。「ひかりより速く、ゆるやかに」 卒業生2人。その他の150人は、生きているが事故によって救出できない状態。新幹線のぞみ号、1秒300日の速度って?新幹線の謎の減速。2700年以上が過ぎて名古屋駅に到着する予定の乗客に向けて、文字が書かれている石碑を残す家族。SFどれも面白かった2022/07/18

『よ♪』

64
スゴい!傑作!計劃以上に計劃かっ!?SF要素抜きでも充分すぎるほど面白いっ!以下、世界観の考察──無限にある並行世界が全ての可能性を網羅し、あり得ないことが存在しない世界。通常の五感に加え並行世界を感じるSixth Sence<乗覚>。ネットをググってサーフィンするように<世界>をググって自在に往来する。五感は物理的な脳が司る為、現在居る<世界>にだけ有効(例えば隣の世界の臭いは嗅げない)。作中には片足だけ<現世>で片足は<他の世界>という描写がある。<並行世界>を俯瞰している脳の存在がある?それは──?2022/08/28

スカラベ

51
作者の作品はデビュー作『少女禁区』以来。あり得ない小説の舞台を鮮やかに描き切るのがうまい。表題作「なめらかな世界と、その敵」では、いくつかのパラレルワールドを自由に選択し乗り移りながら暮らすことができる[乗覚]を持つことが普通である世界が描かれる。そのなめらかな世界の中で葉月が最後に選択した結末は潔いというか自分には無理。時間低速化をテーマとした「ひかりより速く、ゆるやかに」は、ジュブナイル小説のような一面もあり読みやすいSF作品。時間に加え異星人コンタクトも取り入れた突拍子もない設定は奇才ならでは。2022/08/28

サンタマリア

51
ひさびさにSFを読んだが面白かった。ここ最近SFから距離を置いていたことを後悔した。ただ、ドラマチック過剰な演出やワードセンスが僕の好みではなかったのが残念。しかし面白い。一番好きなのは『ゼロ年代年代の臨界点』。大河的にも刹那的にも人間的にも動きがあってそれらがすべて楽しい短編は稀有な存在ではないか。そして、小説内小説がいい。少女達の行き先を暗示させるだけでなく、小説のスケールを時間的次元的に大きなもの変えている。それでいて巧妙に披露されているため、ただの仕掛けになっていないのもいい。2022/05/20

ざるこ

50
6篇。軽いノリで描かれる複雑な並行世界のタイトル作から度肝を抜かれる。どの作品もそうだけど「読んでるのに視てる感覚」が味わえる。いくつかのSFを読んできてても物語の着眼点がありそうでなかったような新鮮さで、あげく次の瞬間の展開が思いもよらなくて予測不能。なんて楽しいんだ。「ひかりより速く、ゆるやかに」の低速災害ものは中井紀夫「暴走バス」を読んでたので結末をどう迎えるのか興味津々。SFの偽史「ゼロ年代の臨界点」がその奥深さに後からじわじわくる。著者のSF愛溢れるあとがきが最高で読みたい本が増えすぎて困る。2022/05/25

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