出版社内容情報
税金滞納者を取り立てる皆の嫌われ者――徴収官。鬼上司の鏡特官を補佐する新米職員ぐー子は問題の山を乗り越え一人前になれるのか?
内容説明
税金滞納者を取り立てる皆の嫌われ者、徴収官。なかでも特に悪質な事案を扱うのが特別国税徴収官(略してトッカン)である。東京国税局京橋地区税務署に所属する新米徴収官ぐー子は、鬼上司・鏡特官の下、今日も滞納者の取り立てに奔走中。カフェの二重帳簿疑惑や銀座クラブの罠に立ち向かいつつ、人間の生活と欲望に直結した税金について学んでいく。仕事人たちに明日への希望の火を灯す税務署エンタメシリーズ第1弾。
著者等紹介
高殿円[タカドノマドカ]
1976年兵庫生まれ。2000年に第4回角川学園小説大賞奨励賞を受賞し『マグダミリア三つの星』でデビュー。ファンタジイを中心に『銃姫』『プリンセスハーツ』など50作以上の著書がある人気作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takaC
231
脱税者をとっちめる話なのかと思っていたが、トッカン(特別国税徴収官)の付き人鈴宮深樹の成長物語だった。エンタメ色十分なストーリーで面白かったし今後の展開にも興味津津。おまけに今まで自分とは疎遠で詳しい知識を持ってなかった税絡みの色んなことも知れて賢くなれたような気もする。2016/08/07
青葉麒麟
203
ドラマでは描かれなかった鏡トッカンの過去が判ったりして読んで良かったなと思った(⌒‐⌒)娘さんがいたんだねぇ。グー子と鏡トッカンの関係がなんか良いね( 〃▽〃)続刊も早く文庫化しないかな?2012/11/22
とも
136
特別国税徴収官付き、新米徴収官ぐー子のお仕事奮闘記。決して面白くないわけじゃない。でも何だか入り込めない一冊やったかな。腑に落ちないと言うか、そこでその感情になるかぁ?ってな描写があったり、物語を上手く纏めたいからか都合良く話を展開させたり(4年間絶縁状態だった父親からそんなドピシャで和菓子が送られてくるか?とか)何だかモヤモヤ、ストレスを感じながら読了。 繰り返しになるけど面白くないわけじゃないんで、続巻もある様なので追読してみましょーか。 2019/09/08
七色一味
129
読破。ドラマ以前から、長らく本棚の片隅に埋もれていたのだけど、発掘調査により陽の目を見た形に(笑)一冊にまとめるにはちょ〜っと内容てんこ盛りすぎじゃないかい?と思われるくらい濃いかも。前の仕事の関係で、国税局の物納がらみの部署とは多少関係があったものの、個人の確定申告や法人の、それも青だの白だのの申告の、いわば「表」の税務署ではなく滞納の取り立てなんていう「◯◯金融道」的「裏」側と言うのは、なかなかに面白かった。2017/04/18
ケイ
117
面白いね、とまず全体の印象。少女漫画的展開は苦手なんだけど、税金についても分かるしタメになることもある。クレジットカードを持っていても使えない場合があるし、現金が十分にない時はツケにしてしまうようなことは決してするまいと思った。ここからは辛口。一攫千金は望めず、地道にコツコツ働いている公務員の人に対してそれは無いだろうと思う。バーのママは完全にアウト。その話のどこから美談みたいになるんだろうか。図書館からシリーズ3冊借りてきたからとりあえず次作も読んでみようと思う2023/04/29