ハヤカワ文庫<br> レフト・アローン

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ハヤカワ文庫
レフト・アローン

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  • サイズ 文庫判/ページ数 347p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150308384
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

21世紀半ば、各国コロニーが勢力争いを繰り広げる火星で、五感を制御されたサイボーグ兵士のジロウは熾烈な戦闘に従事していた。だが、彼の世界認識には哀しい秘密が隠されていた―デビュー長篇『クリスタルサイレンス』の前日譚たる表題作、奄美在住の画家と不思議な石との交流が壮大なヴィジョンを紡ぐ、『ハイドゥナン』の姉妹篇的中篇「星窪」など、科学という言葉で語られた生命と宇宙の神話、全5篇を収める傑作集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おかむー

63
初読みの作家さんでしたが、解説や他のひとの感想を見ると著者の他作品に関わる登場人物や要素があるようで単体で読むにはワクワク感に欠けたかな。『もう少しです』。危なげのない読み口ですが、ゆえに冒険心や意外性としては物足りない、SF的設定を提示してその仕掛けをどう使うかという展開で終わってしまうのがちと惜しい。六篇のなかでは人間の見た目すら残さず、遺伝子操作やナノマシンによって“生きる宇宙船”となった“コスモノーティス属”を描いた「コスモノーティス」が個性的。映像化したら生理的に受け付けない人が多数出そう(笑)2016/11/13

GaGa

27
表題作は「クリスタル・サイレンス」を読んでいない人には、あまり楽しめないのではないだろうか。世界観がつかみづらいし。中短編五作、すべてがどことなく中途半端に感じるのは、この作者が短編向きではないからだろう。「ハイ・ドゥナン」や「鯨の王」のような大作がまた書かれることを切に望む。2011/10/16

あぶらや

17
この作家は二作目です。前回はハイドゥナンと言う長編でしたが、今回は短編集。ハードSFの部類でしょうか。冒頭のタイトル作品を読んでいまいちだなぁと思いましたが、それ以外の4作はのめり込んで読みました。特に最後の「星窪」はハイドゥナンにも出てきた石の記憶がテーマで舞台は奄美大島。これはもう奄美大島に行くしかないと思いました。この夏の旅行は奄美大島で決定です。2020/01/29

MarsAttacks!

10
作者のデビュー作「クリスタル・サイレンス」を読んでから、これを読むべきでした。関連短編が2作あり、単体でも楽しめるとは思うが、深くは楽しめないですね。「ハイドゥナン」関連作や他2篇短編は面白く、特に「猫の天使」は猫の視界で見える世界はどんなのか想像力を掻き立てられました。久しぶりにガツンとしたSFを楽しめました。2013/03/05

まつじん

8
読後最初に浮かんだ言葉が”孤独”だったワタクシは読み手として何か欠落しているのだろうか?それとも淋しいだけなのだろうか?2010/07/14

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