ハヤカワ文庫<br> 星の墓標

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ハヤカワ文庫
星の墓標

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  • サイズ 文庫判/ページ数 377p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784150302443
  • NDC分類 913.6

内容説明

外惑星動乱。航空宇宙軍史上、最も華々しく語られ、語られぬ哀しみに満ちた時代。―ダンテ隊長率いる外惑星連合のコマンド部隊は離反したタイタン軍の研究所を急襲する。接収を命ぜられた新開発の戦闘艦の制御機構には、人間の脳が使われていたのだ。一方、シャチのジョーイは青く暖かい海から暗く冷たい宇宙へ追いやられる。その訓練された脳を航空宇宙軍の戦闘艦に組み込まれて…。そして戦後40年。相前後してサルベージに赴いたトランパーたちが遭遇したものは、いまだ宇宙を漂う、非情な兵器開発の犠牲者となった彼らの怒りと哀しみだった!

目次

タナトス戦闘団
ジョーイ・オルカ
トランパー・キリノ
星と海とサバンナ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鐵太郎

6
「俺にタイタンで言ったのと、同じことを言わせる気か? 同じ死ぬんなら、星の海で死にたいとは思わんのか。こんなところでくたばるつもりか? ここで消されちまったら、また同じことが起きるぜ。航空宇宙軍が、あわれな奴らをどこかから見つけだしてきて、ラザルスをまた作る。そうさせないためにも、生き延びる必要があると思わないか。」 ・・・むなしさと、寂寞感と、そこはかとない未来への期待。谷甲州節ですね。久しぶりに読み返しました。2007/11/23

MRyas

2
短編4本だがストーリーは繋がっている。基本ハードSFなんだが、生体脳コンピュータ絡みはちょっと違うぞw 主要人物はさっくり死ぬし、読後感も微妙だぜ。でも、現代の宇宙ロケット技術の延長線上で戦争をする世界観がたまらんのだ。2012/10/19

mk1

1
航空宇宙軍と外惑星連合の戦争中に生まれた画期的な操艦テクノロジー。それは動物の生態脳を用いる冷酷なものだった。瀕死の体から生体ポッドに押し込められた兵士達、策謀によって実験台にされたシャチ達、これら2つを中心に描かれた連作中編4本。無慈悲な宇宙を如実に感じさせるリアリティー溢れる戦闘描写と、環境の変革を求め続ける人間の本質に踏み込んだテーマは中々興味深かった。 谷甲州節溢れる名フレーズも盛り沢山。特に良いのはダンテ中尉が説得するシーンと、シャチの”ジョーイ”が調教師へ人間への疑問を投げかけるシーン2015/09/27

のぶ@酔いどれ

0
友人がこのシリーズ読み倒していたので追従してみた。うん、面白い。この位の近未来感がリアルを感じさせてくれる。2015/03/10

1977年から

0
1989年

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