内容説明
ウィンドウィアの崩壊の陰には、覇権をもとめる監督卿セスバートの思惑があった。セスバートに宣戦布告したルドルフォは、しかし新教皇によって濡れぎぬを着せられ幽閉されてしまう。いっぽうセスバートの愛妾だったジン・リー=タムはルドルフォに庇護をもとめ、やがて彼のもとで鋼人イサークとともに“大いなる図書館”の復興を助けることに…。イマジナル賞受賞。策謀と愛憎が精緻に織りなす新しき人類史の物語。アメリカSF・ファンタジイ界が驚嘆したローカス賞、ゲメル賞候補のデビュー作。
著者等紹介
スコールズ,ケン[スコールズ,ケン][Scholes,Ken]
1968年シアトル生まれ。2000年のデビュー以来、多様なジャンルの短篇を発表。2004年にはWriters of the Futureに選ばれた。2009年に初の長篇となるLamentationを刊行、ローカス賞第一長篇部門およびデイヴィッド・ゲメル・レジェンド賞の候補となり、またフランスで優れたファンタジイに与えられるイマジナル賞翻訳部門を受賞した。妻と双子の娘たちとともに、オレゴン州ポートランド近郊に在住
金子司[カネコツカサ]
1969年生、1992年明治大学商学部商学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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一五
2
際立つのは、メタルマン。流浪の王、ジンかな。図書館の破壊と再構築、その手段が、なんか凄い?2018/12/26
レンズマン
2
あと8冊あるのか・・最後まで出版されるといいね。2012/05/21
早騎
1
全5作になる作品の1作目からしてこの展開の早さということは、話は次世代以降にまで及ぶのかしらん? ただただイサークがいとおしいです(笑)。2011/12/18
音太郎
1
続編が翻訳されることを願って。2011/10/07
siopop
0
この物語には思ったほど魔法は重要な要素ではないようです。もっとずっと魔法的な世界観での物語りを思い描いていたのですが、良い感じに僕の予想は裏切られました。 最近流行の陰謀が世界を動かしている的な物語構成でこの後の物語の筋書きが気になってしまいます。どのような感じにお話を展開させて行くのでしょう。2014/03/26