ハヤカワ文庫
王と最後の魔術師〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 358p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150204709
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

斬新な手法で名を馳せる歴史学者バージル・セント・クラウドと、公爵家の跡継ぎである若き美貌の貴族セロン。運命的な出会いを果たした二人は強く惹かれ合う。しかし、王政復古を願う学生の結社や名声を競う学者たち、覇権を求める貴族たちの思惑がからみあって、やがて二人は、バージルが研究する古代の王と魔術師をめぐる謎、そしてはるか昔に失われた魔術へと導かれていく―『剣の輪舞』の60年後の世界を描く姉妹篇。

著者等紹介

カシュナー,エレン[カシュナー,エレン][Kushner,Ellen]
ワシントン生まれの作家・ラジオ番組司会者。『剣の輪舞』(1987)でデビューし、『吟遊詩人トーマス』(1991)で世界幻想文学大賞および神話文学賞を受賞。現在ニューヨーク在住

シャーマン,デリア[シャーマン,デリア][Sherman,Delia]
東京生まれの作家・編集者。ファンタジイ長篇The Porcelain Dove(1993)で神話文学賞を受賞。現在ニューヨーク在住

井辻朱美[イツジアケミ]
東京大学人文系大学院比較文学科卒、白百合女子大学文学部教授、作家、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

olivegreen

4
はじめ手強かったが、だんだん話が見えてくると先が気になる。シリーズ時系列順に読んでるけど、そうじゃなかったらかなり混乱しそう。だんだん耽美度も上がってるような・・・。表紙のセロンが美しい。プロローグ読んだときから嫌な予感が・・・。結末読むのが怖い。2010/12/02

彩也

2
「剣の輪舞」の六十年後。これだけでも読めるが、「輪舞」の増補版の後の方が分かりやすくて良い気がする。最初の方は歴史ものっぽく読め、「輪舞」に登場した人物のその後を楽しめていたが、後半になりファンタジー要素というか「魔術」の色合いが濃くなるに従って、面白さが失速していったような印象を受ける。王と魔術師の真実や王制復古の動きとか気になるのだけど、物語を引っ張る何かが足りない感じがする。2010/08/15

まろん

1
★ うーん、全くこの世界に入れなかった・・・。バージルや同僚、教え子たちの話についてゆけず。我慢して読めば面白くなってゆくかも、と思ったけど私にはラストまで合わないままだったので残念。下巻はないな。2017/08/18

旅猫

1
以前の世界からさらに入り組んだ世界で、主人公の二人が出会う。世界にめまぐるしく翻弄される登場人物たち。やはりこれは人間達よりは「世界」の物語なのかな。2011/08/23

れじーな

1
確固たる世界観と多量の登場人物がさっぱり理解できなくて混乱したまま読み終えました。不思議な固有名詞も知っていて当然とばかりに何の説明も無いのは、どうやらこれが何かの続編だったからのようで…。セロンにもバージルにも性格的に馴染めず、何の躊躇いも無く男同士で恋をしている人たちの多さにも戸惑い、最後まで置いてけぼり感が拭えませんでした。下巻を読むのが悩むところです。2010/05/26

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