内容説明
帝国フィヨルデンの侵攻に抗する2つの小国、アレロンとテオド。2国間の同盟のため政略結婚を決めた王女サレーネは、アレロンに着くや相手のラオデン王子が亡くなったと聞く。帝国の侵略の先鋒である大主教ホラゼンと対立するなかで、サレーネはエラントリスの解放を目論むが…やがて堕ちた神の都にひそむ謎は明かされ、衝撃の結末が訪れる!自由と希望を求め苦闘する人々の姿を描いた、21世紀の異世界ファンタジイ。
著者等紹介
サンダースン,ブランドン[サンダースン,ブランドン][Sanderson,Brandon]
ユタ大学で教鞭をとる傍ら小説を書き続け、2005年、『エラントリス 鎖された都の物語』でデビューと同時にオースン・スコット・カードらに激賞されて一躍名声を確立した。現在は第2作『Mistborn』でさらにその名を高めている
岩原明子[イワハラアキコ]
東京大学英文科卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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カザリ
34
冒険活劇。読ませてくれたーw主人公と敵が魅力的だったけれど、ヒロインがかわいげがないというか、自分と似てるなーと苦笑。でも、主人公が幸せになってよかった。これだ!という感じ。作者は希望を、主人公の幸せを通して描くものなんだなあと、改めて思いました。2016/05/15
cecilia
9
ホラゼン素敵でした!いいキャラクターでした。大好き。ラオデンも正統派主人公な感じでかっこよかったです。 私はみんなで頑張って働いてるエラントリスの方が好き。それと結局、どうしてドールの邪魔ができたのかとかセオンとかどういうことなのか気になる。。。サレーネが苦手。言動とか行動とか… 「わたしのすることに、見せかけなど1つもない!」か、かっこいー!2011/08/04
duzzmundo
7
デビュー作いうことで、気負いすぎて後半にひねりというか、設定を盛り込みすぎた感もあり。でも結局よいペースで読んだので楽しみました。シリーズ続編は邦訳されていないっぽい。とりあえずは「ミストボーン」の続きの方を近いうちに読もうと思います。2020/01/18
てんてん(^^)/
7
途中まではかなり面白かったのだけど、ラオデンがエラントリスを復活した辺りから微妙にしょんぼりな展開に。個人的な願望を言えば、もし復活すると言うなら、ラオデンには人間の王として復活して欲しかった。神の如きエラントリスが復活することで、せっかく訪れたアレロンの自立の道はまたも閉ざされたと言う気がする。サンダースンはトールキンを志向すると言ったそうだが、だとするならなおのことエラントリス人は失われた神として地上を去るべきではなかったか。指輪物語のエルフが西へ旅立ったように。(コメントに続く)2009/08/12
彬
5
安定の面白さ。サレーネとホラゼンの駆け引き、ホラゼンの不安要素であるディラフの不気味さ、エラントリスで解決を探るラオデンたち……。特にサレーネとホラゼンの立ち回りは目が離せない。だからこそ後半の流れが自体を巻き上げていく気持ちよさがある。でもううん、まだまだ話を広げられそうな雰囲気を残しているのと、エラントリスの復活とが引っかかる……。ミストボーンの終わりもあれだし、主役が超越するまでの過程を書き上げるのが作者は上手で、またそれが好きなのかなあ2011/10/14