内容説明
人々が欲望や闘争心のおもむくまま暮らすエルダの世界。そこではいま、イストリアとイーラという二大国が毎年共催する“統一市”に耳目が集まっていた。初めての“市”に胸躍らせるイーラの若き女刀鍛冶カトラは、好奇心が高じてイストリアの聖なる岩を冒涜してしまい、追われる身となる。それが恐るべき混沌の幕開けとは知らずに…。妖術が台頭する世界を舞台に、数々の思惑が交錯して織りなされる壮大な異世界幻想譚。
著者等紹介
フィッシャー,ジュード[フィッシャー,ジュード][Fisher,Jude]
イギリス、コーンウォール州生まれ。本名ジェーン・ジョンソン。ハーパーコリンズUK社のSF誌「Voyager」の編集者。長年J.R.R.トールキン作品の編集に携わり、映画『ロード・オブ・ザ・リング』三部作の公式ガイドブックも手がけている。また、ゲイブリエル・キングの別名で、SF作家M.ジョン・ハリスンと共著の四作品を上梓している。『エルダ混沌の“市”』は著者にとって初の単独オリジナル作品
金子司[カネコツカサ]
1969年生、1992年明治大学商学部商学科卒、英米文学翻訳家
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