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ハヤカワ文庫
ラプソディ―血脈の子〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 527p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150202897
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

美貌の「歌い手」ラプソディを窮地から救ってくれたアクメドとグルンソル。じつはかれらは邪悪な火の精フドールの奴隷であり、混沌と征服を至上の喜びとするフドールに、地球の核に眠る大蛇を解きはなって地上を破壊せよと命じられていた。だが多数の無辜の命を奪うことになる任務に耐えられなかったふたりは、主人から逃亡中だったのだ。フドールの計画を覆そうと、かれらはラプソディとともに地中深くへと赴くが…。

著者等紹介

ヘイドン,エリザベス[ヘイドン,エリザベス][Haydon,Elizabeth]
1965年アメリカのミシガン州生まれ。空軍士官だった父の転勤に伴い、世界各地を転々として育つ。大学卒業後、教育図書の編集者の職につくが、友人の勧めで初めて創作した「ラプソディ」が人気をよび、作家に転身

岩原明子[イワハラアキコ]
東京大学英文科卒、英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

seri

56
「どんなに質素な家でも、蝋燭の明かりがあると宮殿になるのよ」長い長い序章でした。解説にも語られるように音楽を感じるアメリカ的ファンタジー。段々と、染み込んでゆくように物語という歌の流れが見えてくる。流れゆく水のように文字が旋律となって駆けてゆく。時さえも超えた新大陸、多人種間の問題や差別、星と大地、火と悪、ドラゴンと伝承。絶世の美女であるヒロインの描写には笑ってしまうけど(微笑まれると足がくがくって!)3人の家族としての絆こそが、きっと消えない蝋燭。眼の中に灯る、唯一の星。謎だらけのまま、次巻へ。2014/05/20

ヒダン

8
下巻が終わって計1000ページくらい読んだけど、区切りがついて終わりというよりはまだまだこれから続いていきますよという感じ。下巻も精一杯世界を広げていく。前巻の500ページはかなり長く感じたけど、今度の500ページはすんなりと読んでいけた。続きを手に入れなければ……。2015/09/08

しゃお

7
再読。ふと思い立ちラプソディやアクメド、グルンソルに久々に会いたくなり再読し始めたら一気読み。魅力的な登場人物に情景が思い浮かぶような描写。続いて第二部も再読します。2010/12/09

さゆら

4
主人公よりアクメド、グルンソルの方が魅力的。それにしても彼ら以外の男が空想(妄想)するのは似たような事ばかり。しかもかなり細かくて想像力が豊かすぎるw2011/08/09

詩歌

2
シスコンのアクメド「今後注意せねばならぬ」。ラプソディが運ばれる位なら引きずれと言い張った時は「デルフィニア戦記」を想起。血縁じやない家族に恵まれる点では共通。2014/03/17

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