内容説明
騎士の娘マリアンが十字軍帰りのロバートから聞かされたのは、代官ドレイシーと結婚せよという父の遺志だった。だが、代官は酷薄な男。彼に嫌悪を覚えたマリアンは、しだいにロバートに惹かれていった。そんなある日、マリアンが逃亡死刑囚にさらわれ、無法者が徘徊するシャーウッドの森に連れこまれた。ロバートは彼女を救うべく森に足を踏み入れた…ロビン・フッド伝説を鮮やかに甦らせるシリーズ第2弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
2
厳格で傲慢な父と、優しい母の元でアンバランスに育ち、やがて次々と兄弟姉妹が死んで一人息子となってしまった夢見がちの少年。十字軍でリチャード1世の配下にあり、伝説の吟遊詩人ブロンデルと共に寵愛を受けた若者。獅子心王に心服し、彼を救う武勲によって騎士の位を授かった若き戦士。リチャード1世によってサラセンの捕虜という地獄から救い出された青年。気力も潰えて心も死に、虚脱状態となって帰還したとたんに、王弟ジョンへの陰謀に巻き込まれた伯爵の嫡男。骨太な歴史小説の香りもします。こんなロビン・フッドがあってもいいかもね。2009/01/25
suzuki-takefumi
2
一巻まるまるマリアンとロバートの話に費やされている感じ。一応、背景情報やらシャーウッドのならず者なども登場するけど、「ロビン・フッド」はいつ登場するのだ、もう三部作の二巻目なんだぞ、という気分。2013/10/29
幻
1
ロビンフッドおなじみの登場人物が増えてくる。一方でどんどん世界史に疎いと歴史背景とか読み解けなくて辛い()。それだけ作り込まれているともいう。あとでまた軽くでも世界史おさらいしたい2021/05/03
金木犀
0
FT194 1994.5初版 シャーウッドの森の物語2 表紙/森川久美
uryutalk
0
なんか同じような葛藤を繰り返しつつも、徐々にその環が狭まっていくというか収束しつつある。けど、なげぇよ(笑)その分ロバートとマリアンへの感情もばっちり移入出来たので最終巻では胸のすくような展開を期待してる。2023/01/23