ハヤカワ文庫SF ケン・リュウ短篇傑作集 2<br> もののあはれ―ケン・リュウ短篇傑作集〈2〉

個数:

ハヤカワ文庫SF ケン・リュウ短篇傑作集 2
もののあはれ―ケン・リュウ短篇傑作集〈2〉

  • ウェブストアに4冊在庫がございます。(2024年04月25日 00時56分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150121266
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

第一短篇集『紙の動物園』を二分冊した2冊目。ヒューゴー賞受賞作の表題作など、心揺さぶる全8篇を収録した短篇傑作集第二弾。

ケン・リュウ[リュウ ケン]

古沢 嘉通[フルサワ ヨシミチ]

内容説明

巨大小惑星の地球への衝突が迫るなか、人類は世代宇宙船に選抜された人々を乗せてはるか宇宙へ送り出した。宇宙船が危機的状況に陥ったとき、日本人乗組員の清水大翔は「万物は流転する」という父の教えを回想し、ある決断をする。ヒューゴー賞受賞作「もののあはれ」、少年妖怪退治師と妖狐の少女の交流を描くスチームパンク妖怪譚「良い狩りを」など、第一短篇集である単行本版『紙の動物園』から8篇を収録した傑作集。

著者等紹介

ケンリュウ[ケンリュウ]
1976年、中華人民共和国甘粛省生まれ。弁護士、プログラマーとしての顔も持つ。2002年、短篇“Carthaginian Rose”でデビュー。2011年に発表した短篇「紙の動物園」でヒューゴー賞/ネビュラ賞/世界幻想文学大賞という史上初の3冠に輝く。その後も精力的に短篇を発表するかたわら、中国SFの翻訳も積極的におこなっている

古沢嘉通[フルサワヨシミチ]
1958年生、1982年大阪外国語大学デンマーク語科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

465
2013年度ヒューゴー賞短編部門を受賞した表題作を含む8つの短篇を収録。私のベストは断然、表題作の「もののあはれ」だ。訳者の古沢嘉通氏は巻末の「良い狩りを」を推しているが。これらの作品に通底するのは、いつしか失われてしまったセンティメンタリズムである。もちろん、ここで言うそれは否定的なニュアンスにおいてではなく、ある種の根源的な「哀しみ」である。他の作品にも共通するが、SFのスタイルをとってはいるが、これらの作品群の内包するテーマはむしろ古典的なものであり、その通時性が未来的な形をとったものに他ならない。2018/01/01

Vakira

85
面白い訳だなと思っていたら原題もこのままローマ字で「もののあはれ」。折に触れ、目に見、耳に聞くものごとに触発されて生ずる、しみじみとした情趣や哀愁。この感覚 物語の中には芭蕉の句も登場する。ケンって日本人かと思ってしまった。チェスと碁。チェスには個性があってヒーローが存在するが碁はただの石だ。しかし もののあはれ この石 一つがヒーローであったりする。なかなか切ない。8編の短編集。不死の話であったり、量子の多重世界であったり、現代の妖怪の話であったり、表紙の狐が可愛い。「世界を救う準備はいいかい?」2017/07/07

こーた

76
かつて宇宙は、未来永劫変化しないものと信じられていた(あのアインシュタインでさえ、定常宇宙説を長いこと支持していた)。テクノロジーが進歩して、不死を選択できるようになったとき、はたしてわたしはそれを選ぶであろうか。医療の進歩により、老化と死を克服した世界。肉体から解放され、ネットワークのなかで永遠に生きられる世界。おお、それはなんて退屈なのだろうか。常に定まっているとは、まったく変化がないことと、おなじだ。ひとの世は、常ならざるからこそ面白い。わたしはそんな「もののあはれ」をこそ愉しみながら生きたい。⇒2017/06/07

ふう

76
8編のSF短編集。初めての作家で、日本人らしき名前なのに「訳」とあったので、文章が難解なのではとおそるおそる読み始めました。難解でした。とても美しい世界と人間が描かれていて、その思いや静かな光景を想像しながら物語に惹き込まれていったのですが、何度読み返してもなかなか理解できない分もありました。とくに宇宙種族の本づくり。「だれもが本をつくる」そのフレーズは好きですが。もう1冊、ファンタジーの短編集「紙の動物園」があるそうなので、読んでみようと思います。2017/05/24

mii22.

62
ファンタジー編の『紙の動物園』から続けて。こちらはSF編で、SFが苦手な私には物語に入り込めないまま読み終えてしまった短編もあったが、今までに読んだことのないタイプの作品ばかりで、新鮮で面白くは読めた。『紙の動物園』では絶賛レビューのように書いてしまったが、SF設定にはやはり苦手意識が強い。全体的に失ったものへの想いが、哀しく、切なく、愛しくなるような物語であり、設定に関係なく心震わせる哀切な物語であるところは良かった。2018/01/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11871450
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。