内容説明
アテナは物音で目を覚ました。誰かが船室内にいる!泥棒?それとも…!?地球の権力者階級“善き人びと”の一員である父親の宇宙船内で、なぜかその部下に襲われたアテナは、からくも救命ポッドで脱出、追跡をふりきるため危険なパワーツリーの森に逃げこんだ。だがそこで遭遇したのは、はるか昔、地球を追放され死に絶えたはずの“ミュール”が乗る異形の船だった!伝説の闇の船に囚われた美少女の波乱万丈の冒険。
著者等紹介
ホイト,サラ・A.[ホイト,サラA.][Hoyt,Sarah A.]
1962年、ポルトガルの生まれ。ポルト大学を卒業後渡米し、語学力を活かした仕事につく。2001年、シェイクスピアを主人公としたファンタジイでデビュー。その後はアーバン・ファンタジイや歴史ミステリなど、精力的に執筆を続け、“異世界”を構築する腕には定評がある
赤尾秀子[アカオヒデコ]
津田塾大学数学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かず
3
タイトルから、星々を移動しながら戦う戦艦の話を思ったが、ただのボーイ・ミーツ・ガールだった。最後なんて、船すら出てこないし。とはいえ、二人の出会いから、エデンでのごたごた、解決編まで、たくさんの戦闘シーンが織り交ぜられ、飽きる事なく、わくわく・ドキドキを楽しめた。そして最後の解決まで読んでからもう一度読み直すと、序盤からかなり伏線があった事に気付くように、設定が非常によく練られた作品である。2011/04/23
すけきよ
3
あくまで持論だけど、ロマンスものは全てのガジェットが、ロマンスを成立させるためだけに存在しているため、もっと面白く転がせそうなネタも二人がくっついちゃえばおざなりにされる(ことが多い)。ところが、この作品はわりとSFネタはちゃんと回収される。旧人類と新人類の関係とか、キットの前妻との秘密、地球の陰謀とか悪くない。とは言っても、ロマンスは強く、主人公ふたりが無事ならOKという構造はやはりセカイ系か。それにしても、節電とか放射線被曝とか、嫌なピンポイントを突いてきた小説だったなぁ。2011/04/03
るぅ姉
2
SFはあまり読んで無いし細かい設定がどうこうとかは気にならないタイプなので、そこそこ楽しめたのだが、ちょっと長いかなあ。スリムにまとめたらもっと面白かったかな。ロマンスのほうもハーレクインっぽくて、(私は好きだけど)だから青背にするほどでもないかなー。2013/07/12
レンズマン
2
ジュブナイルっぽい冒険SF。ヒロインの性格が破綻していてハチャメチャだが、親父はもっと酷い。彼女はうまく逃げ出せてよかったね。2013/05/03
いえのぶ
2
遺伝子改変された人類が活躍する、宇宙冒険ロマンSF。ハインラインを感じさせる。著者のほかの作品の邦訳が待ち遠しい。2012/04/12