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ハヤカワ文庫
ワイオミング生まれの宇宙飛行士―宇宙開発SF傑作選

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  • サイズ 文庫判/ページ数 479p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150117696
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

ロズウェル・エイリアンそっくりの外見で生まれてきたアレグザンダーは、宇宙飛行士を志し、自らの故郷(?)火星を目指すようになる。有人火星探査と少年の成長物語を情感たっぷりに描き、星雲賞を受賞した表題作。巨匠アーサー・C・クラークの書籍初収録作「電送連続体」、ソ連の知られざる宇宙開発史を綴ったダンカンのスタージョン賞受賞作「主任設計者」ほか、人類永遠の夢である宇宙開発テーマの名品全7篇を収録。

著者等紹介

中村融[ナカムラトオル]
1960年生、1984年中央大学法学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

maja

23
宇宙開発傑作選7篇。ソ連/ロシア・アメリカ・イギリスと宇宙開発をテーマにした改変歴史ものが並んで続き独特な迫力。アンディ・ダンカン「主任設計者」並行世界を滑っていく大佐の多重の月、スティーヴン・バクスター「月その六」がお気に入り。表題作もよかった。「ワイオミング生まれの宇宙飛行士」で閉じられる作品の流れも好き。収録作のさまざまな読後の余韻が余熱のように湧きあがってきた。2023/08/10

亮人

22
星雲賞受賞の表題作と「月をぼくのポケットに」は期待しすぎて失敗した。情報をシャットアウトして読めばよかった。どちらも佳作ではあるんだけど。「月を」はアポロ世代には刺さるんだろうなあと思う。「主任設計者」はБайконур宇宙基地の裏面史みたいな雰囲気で、自分は史実がわからんのでSFかどうか判別不能。白眉は「献身」。火星での緊急事故を克服する不断の努力と、火星の自然描写に宇宙のロマンを感じる。実際に火星の大地に人類が足跡を残すのはいつになるんだろう??2012/03/25

緋莢

19
『SFマガジン』創刊50周年記念として出された3冊のアンソロジーのうちの1冊。<早く言えば、それはロズウェル・エイリアンの顔なのだ>俗に〝グレイ”と呼ばれる宇宙人そっくりに産まれて騒ぎとなった男が、宇宙飛行士を志す、というのが表題作。ソ連(ロシア)の宇宙開発をテーマにした 「主任設計者」、アメリカの宇宙開発をテーマにした「サターン時代」(どちらも改変歴史もの)など7編が 収録されています。自分にハマる作品は無く、残念ながら、趣味にあわなかったなぁ、と。そういう時もあります。2023/01/16

ふりや

17
SFマガジンの創刊50周年を記念して刊行されたアンソロジー。中村融さん編纂。現実的な宇宙開発のアイデアを土台にした作品を中心に7篇を収録。地球、月、火星などを舞台に、史実に即したものから、歴史改変を扱っものまで様々な物語が楽しめます。「宇宙開発」と銘打たれているだけあって、派手さよりも堅実な作業や科学の発展、降りかかるトラブルに対処したりとリアルなストーリーが描かれ、そのぶんロマンに溢れたものになっています。中でも宇宙を夢見る少年のサクセスを描いた表題作の『ワイオミング生まれの宇宙飛行士』は傑作でした。2021/11/13

波璃子

17
宇宙『開発』SFと書いてあって、宇宙SFと何が違うんだ?と思って読んでみたらなるほど、確かに違った。人間が宇宙に行くまでの苦労、宇宙に行けたはいいものの人々が飽きてしまって開発がストップしてしまう虚しさ。そういったことまで書きこまれている作品集だった。宇宙開発の黎明期はこんな感じだったのかなと思いを馳せつつ読了。2017/04/19

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