ハヤカワ文庫
クリスタル・レイン

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  • サイズ 文庫判/ページ数 588p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150117283
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

ナナガダは孤立した惑星だった。300年前、異星種族テトルの侵略を阻止するためワームホールを破壊した際に、先進テクノロジーも同時に失ってしまったのだ。苦難の末に植民地を再建したものの、現在では蒸気機関による飛行船や鉄道が人々の生活を支えていた。だが、怖るべき事態が起こった!生き残った少数のテトルは、峻険な山脈で人類植民地と隔てられた地にアステカと呼ばれる帝国を築きあげ、大進攻を開始したのだ。

著者等紹介

バッケル,トバイアス・S.[バッケル,トバイアスS.][Buckell,Tobias S.]
1979年、グレナダで生まれる。アメリカのオハイオ州に移住。ブラフトン大学で英文学を専攻。19歳の時、短篇“Fish Merchant”がサイエンス・フィクション・エイジ誌に掲載され、デビュー。以来30篇以上の短篇をアナログ誌などのSF雑誌やアンソロジーに発表。2002年にはジョン・W・キャンベル新人賞の候補となる。2006年発表の長篇デビュー作である『クリスタル・レイン』は、ローカス賞第一長篇部門にノミネートされた

金子浩[カネコヒロシ]
1958年生、早稲田大学政治経済学部中退、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GaGa

44
正直読むのに苦労はしなかったが、まあ、それだけが利点と言うかなんというか。はっきりと言えることは新しさが全くなく、ではそれを補える過去作品へのオマージュめいたものもないというか。で話は完結するのだが結果何も感銘するところがない。SF初心者には面白く読めるのかもしれない。2012/05/12

Porco

8
 SFですが、ほぼ異世界ファンタジーの冒険活劇。アクションが多くて、単純に楽しめる小説だと思います。緻密な展開を求める人はちょっと不満かもしれませんが。2015/10/22

のがわ

4
孤立した植民惑星上に築かれたスチームパンク的テクノロジーをもつ世界を舞台とする冒険SF。おもな舞台となる世界がカリブ海地域の文化を継承していたり、人類の隷属化をもくろむ異星人が支配する帝国がアステカ文明を模倣しているのは斬新。過去の記憶を失っているが家族を愛するジョン、帝国の侵略から人々を守るべく奔走する女首相ディハナと彼女を支えるハイダン将軍、空から落ちてきた戦闘サイボーグのペッパー、ジョンと行動をともにする敵のスパイだがなぜか憎めないオアシクトルと主要登場人物だけでも多彩で生き生きとしている。2015/05/25

すけきよ

3
事件とガジェットは満載なんだけど、ただ出来事が流されているだけで、川を眺めているような読書感。個々はけっしてつまらなくないんだけど、なんだろうなぁ、キャラクターたちが何が現れても驚かないから、読者にもワンダーがない。だから、家族と離ればなれになろうが、アステカのスパイが貼り付こうが、ワームホールが出てこようが、何も感じない。続編が訳されても、少なくとも新刊買いはないかなぁ。2009/10/23

青緑

2
SF風味の冒険小説。片手フックのジョンと激強のペッパーと不幸な戦士オアシクトル。映像化したら映えそう。2013/11/29

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