内容説明
予想外の針路をとることでシンディック軍司令部を翻弄することに成功したアライアンス艦隊。バルター星系では、ギアリーの用兵によりあまりにも自軍の損害が少ないことに混乱した自動兵站システムの誤作動で原料の不足という思わぬ事態に陥るが、補給物資の強奪にも無事成功。次々に転移する星系で敵艦隊を撃破し、まさに順風満帆に思われた。だがその行く手には、艦隊を壊滅の危機に陥れる怖るべき罠が待ち受けていた。
著者等紹介
キャンベル,ジャック[キャンベル,ジャック][Campbell,Jack]
1974年、カンザス州の高校を卒業後、アメリカ海軍兵学校に入学。士官として海軍に長らく勤務したのち、退役。2000年、ジョン・G・ヘムリイ名義のスペース・オペラStark’s Warでデビューするや、矢継ぎ早に6冊の長篇を上梓する。2006年に、ジャック・キャンベル名義で『彷徨える艦隊 旗艦ドーントレス』を発表。そのユニークな主人公、戦闘シーンなどで話題を呼び、戦争SFの傑作と高く評価された
月岡小穂[ツキオカサホ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
SINKEN
11
【総評】★★☆☆☆【感想】終始同じような展開で少し飽きてきた。ハイパーゲートを提供したとされる第3勢力の存在がほのめかされるが、はたしてどこで絡んでくるのか。ギアリー以外の人間がとても士官らしくないのが辛い。いくらなんでも闘い方知らなすぎ。2020/09/13
すけきよ
8
ギアリーの偶像視とのギャップ、リアーネのツンデレ、反対派の不穏な動き、奇策によるシンディック撃破、ラストで異星人の存在、とすっかりパターンは出来上がっているんだけど、それでも読んじゃうんだから、エンタメとしては完成している。その分、まるで姿を見せないシンディック軍の正体は、実は○○(言葉は各自入れて)みたいな深読み展開はなさそう。リアーネのツンデレは高度すぎて難しいけど、デシャーニはなかなかいい素材を持っているね。ラストは10週打ち切りみたいなシーンで終わったなぁ(笑)ところで、カレイジャスって出てきた?2009/08/25
爺
7
今回もアライアンス艦隊は、場当たり的な対症療法での戦闘と逃走を繰り返すばかり。読んでいる時は面白いと言えば面白いのだが、三巻に渡っての繰り返しに、少々食傷気味になってきた。新しい展開がないと、飽きが来てしまう。ギアリー大佐の苦悩極まれり。本巻でようやく具体性を帯びてきた第三勢力である、知的異星生命体の存在は興味深いが、次巻でのシリーズ新展開がなければ、そこで挫けてしまいそう。コペルニクス的大転回、期待しております。2015/05/07
鐵太郎
7
表紙絵は、巡航戦艦カレイジャスのドゥエロス艦長なのかな。暗い人ですな。(笑) この巻は、お話はまた新しい展開はありますものの、基本的には逃げ回る行動に終始します。シリーズものの一冊であるから楽しめるけど、単発であればストーリー的には面白くないだろうな。2009/09/04
Masa
6
読了。ま、こういうような感じになってくるよねー、と。しかしほんとストライクすぎてもう大好き、これ。2023/10/05