ハヤカワ文庫<br> 90億の神の御名―ザ・ベスト・オブ・アーサー・C.クラーク〈2〉

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ハヤカワ文庫
90億の神の御名―ザ・ベスト・オブ・アーサー・C.クラーク〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 507p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150117191
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

高性能の計算機で、神の御名のすべてを記そうとするラマ僧の奇想天外な計画を軽妙に語る表題作のほか、地球から3000光年かなたの星雲調査におもむいた天体物理学者が発見した衝撃の事実を描くヒューゴー賞受賞作「星」、月面の天文台を訪ねたダフネの胸おどる休暇旅行の物語―本邦初訳の中篇「月面の休暇」、名作『海底牧場』の原型短篇、キリスト生誕を告げた星の正体を探るエッセイや年譜などを収録した短篇集第二弾。

著者等紹介

中村融[ナカムラトオル]
1960年生、1984年中央大学法学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

9
日本独自の短編集2巻目の本書は、1951-58年までの16編を収録する。異星人視点の作品がなく、科学をベースにしたハードSFも少ないゆえか、東西冷戦と宇宙開発競争が活発化した歴史状況が各作品から垣間見える。そんな人間ドラマが多い中で、静止衛星(有人というのは現実的には困難だが)や大気に邪魔されない月で天文観測が発展するという発想は、地球の環境や生存の条件に制限を解くことで新たな機会を人類にもたらすと同時に、それら条件の意味を理解する機会も与えるようだ。神に関わる物語は技術と人間と宇宙の関係を再考させる。2023/10/20

AR読書記録

9
ふーむ。1950年代に書かれたものなのよねぇ。古い感じがちいともしない。あんまりSF然とした想像力溢れるガジェットが出てこないからですかね。そのへんの安定感というか、いかにも現代の科学技術の発展の先にありそうな世界への、入り込みやすさ、安心感というのは、私はとても好きです。想像力溢れるガジェット嫌いというわけではもちろんないけど。今巻は、宗教を絡めた作品と、軽いユーモア連作が含まれているところに満足感高し。2016/05/19

スターライト

9
クラークの傑作短篇集第2巻。表題作は、やはり名作。「木星第五衛星」「密航者」「究極の旋律」あたりも好み。「遥かなる地球の歌」は、「それでいいのか?」とモラル面に疑問。ここは元のサヤに収まらない方がいいでしょう。しかし、いずれもクラークならではの作品ばかりで名作揃い。2013/03/23

スプリント

8
SFの楽しさが存分に味わえる短編集です。科学が進歩してもSFの楽しさは変わらないでしょうね。「月に賭ける」がお気に入りです。2017/04/30

鐵太郎

8
第二巻は、1950年代のクラークです。  のちの壮大な世界を作り上げたクラークの姿がかいま見える序章的な作品もありますが、ハードSFのベースに立った落とし話も多いですね。とはいえ、一つの大戦争が終わったのに、次の対決が目の前にあると思われていた時代の、世界の切羽詰まった緊張感もうかがえます。そんな時代だったのですね。 2009/09/25

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