ハヤカワ文庫
拷問者の影―新しい太陽の書〈1〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 478p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150116606
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

遥か遠未来、老いた惑星ウールスで〈拷問者組合〉の徒弟として働くセヴェリアンは、反逆者に荷担した疑いで捕らえられた貴婦人セクラに恋をする。組合の厳格な掟を破り、セクラに速やかな死を許したセヴェリアンは、〈拷問者組合〉を追われ、死にゆく世界を彷徨することとなる…。巨匠ウルフが持てる技巧の限りを尽くし構築した華麗なる異世界で展開される、SF/ファンタジイ史上最高のシリーズ。新装版でついに開幕。

著者等紹介

ウルフ,ジーン[ウルフ,ジーン][Wolfe,Gene]
1931年ニューヨーク生まれ。兵役に従事後、ヒューストン大学を卒業。1965年、短篇“The Dead Man”でデビューを果たす。70年代には、オリジナル・アンソロジー・シリーズ“オービット”を中心に、技巧の粋を凝らした短篇を発表。「アイランド博士の死」(1973)でネビュラ賞を受賞する。1980年より刊行が開始された『拷問者の影』に始まる四部作“新しい太陽の書”は、世界幻想文学大賞、ネビュラ賞、ローカス賞など各賞を受賞し、SF/ファンタジイ史上最高のシリーズと評されている。現在も旺盛に執筆を続けるウルフは、名実ともに現代SF/ファンタジイ界を代表する作家である

岡部宏之[オカベヒロユキ]
191年生、1953年静岡大学文理学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

71
この著者の「ピース」という作品を読んでみて、この5冊のシリーズを読んでみようと思いました。読んでいて、何か似ているという気がして思い出していたら、ゴーメン・ガーストを思い出していました。それよりももう少しSF的な要素はありますが、この巻を読む限りはあまり動きがなく、ファンタジー的な要素が多い気がしました。少し我慢が必要な気がします。2015/07/22

NAO

51
【ガーディアン必読書】「新しい太陽の書」シリーズ1冊目。どこか荒れた雰囲気のする城塞、独裁者、拷問者組合といったお膳立ては、中世の物語のようだ。だが、その一方で、決闘に使用される歯がついた植物、ちょっと普通の人間とは思えない奇妙な人々、「調停者の鉤爪」という不思議な宝石など、妖しげな魔法の世界の雰囲気も漂わせている。拷問者組合に属しながら敵方のセクラを愛して自殺の手助けをしたため追放されたセヴェリアンが今後どうなるのか、舞台設定はどうなっているのか、新しい太陽とは何か、と謎が多いまま第2巻へ。2017/05/26

星落秋風五丈原

48
【ガーディアン必読1000冊】セヴェリアンは「真理と悔悟の探求者の結社」通称「拷問者組合」の徒弟。拷問者は、<共和国>の独裁者の命を受け、罪人に残虐な拷問を行い、また処刑することを生業としているため、一般大衆の恐怖の的であるとともに忌み嫌われている。何だか漫画『イノサン』の主人公みたいだ。貴婦人セクラに恋をして速やかな死を与えたことで〈拷問者組合〉を追われてしまう。後に彼が玉座に就くことは明示されているのでここから冒険が始まるのだろう。2017/05/01

背古巣

28
これってSF?それともファンタジー?何れにしても私には難しかったです。ものすごく時間がかかってしまいました。。何とか咀嚼するべく必死にかじりついてみましたが、歯折れ、あごは疲れはててしまいました。主人公が決闘について考察する部分が理解できる数少ないところの一つでした。続編があるみたいですが、今のところいいかな。2018/02/18

ヘラジカ

21
こちらも古い積読本。ウルフ最新作『書架の探偵』刊行記念に読了。長い間塩漬けにしてた割に「これこそ読みたかったファンタジー小説!」と快哉してしまった。手を出し渋っていたのは表紙が気にくわないからという幼稚な理由なのだが、そんな些細なことで読まなかった自分を叱責したい気分だ。まずもって拷問者が主人公という発想からして素晴らしい。6月後半に発売予定の『書架の探偵』までに4冊全巻読み終えようと思う。そこまで重くないから他の本の合間合間に読もうかな。2017/05/23

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