ハヤカワ文庫
まだ人間じゃない―ディック傑作集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 317p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150116569
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

12歳未満の子供は人間として認めず、許可なく屋外をうろつく子供をまるで野犬やのら猫のように狩りたてて殺してしまう、戦慄の世界を描いた表題作「まだ人間じゃない」、異星人による奇妙な侵略をうける地球の物語「フヌールとの戦い」、人類存続のため努力しつづけるロボットの苦闘をスリリングに描く「最後の支配者」、広告戦争が極限にまで達した騒々しい未来社会を皮肉な筆致で活写する「CM地獄」など、8篇を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おか

62
うーーん私 この作家さんのSFは好きじゃない^_^ 作者の意図はわかる様な気がするが もうちょっと書きようがあると思う。暗すぎるのだ。この人 本当は人間嫌いなんじゃないかしら と思ってしまう。私はやっぱりSFは小松左京さんかなぁ^_^小松さんの「日本アパッチ族」なんて 人間がくず鉄食べちゃうんですよ!それで しっかり元気に困難に立ち向かう!!!そうでなくっちゃ*\(^o^)/*この作家さんのお薦め本があったら 教えてください*\(^o^)/*2018/05/31

藤月はな(灯れ松明の火)

46
全体的に不気味で救いのないディックSF作品集。12歳未満は人間ではなく、「いらない」と判断された子どもが次々と連れて行かれ、殺されているらしき世界を描いた表題作。生類憐みの令では子供も動物と同じ対象だったことが分かる記述があり、その当時の間引きされていた頃に逆行しているような世界観と生きている胎児を殺すことが好きで堕胎した胎児を飾り物として飾る母親像に眩暈がするほどの嫌悪を覚えました。小市民が知らぬ間に恐るべき存在となっていた『小さな町』、皮肉な『CM地獄』、連鎖する独裁者の意志の『最後の支配者』も好き。2013/09/10

たー

20
ディックの短編集は初めて。救いのない話が多いけど、そこがむしろディックっぽい?2012/02/21

19
SFって、なんだか遠いところにありそうな気がするけれど、地球の進む方向が変わっていたら、日常だったかもしれない。場所を変え人を変えてもここにある作品群は人のこころを揺さぶる。根底にあるのはひとであること、なのだから。2014/01/18

小太郎

17
再読本といっても読んだのが、かなり前なので新刊のように楽しめました(笑)。やはりディックは読み辛いし暗い、これは「高い城の男」を読んで以来一貫した感想なんでけど(出来不出来の差が大きいのも)、この本もまさしく。8編の短編どれもが暗い話です。何故好き好んでこんな暗い話を読むのかと言われたら、ディックでしか味わえないセンスオブワンダーがあるからです。2019/06/25

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