ハヤカワ文庫
ゴールデン・マン―ディック傑作集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 365p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150116552
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

美しい黄金像のような姿の青年、クリス・ジョンソンには驚くべき能力―未来を見る能力がそなわっていた。だが、現人類にはない超能力をもつクリスを執拗に追う組織が迫っていた…映画『NEXT―ネクスト―』の原作「ゴールデン・マン」をはじめ、豪雨の夜に妖精たちに出会った男の不思議な冒険「妖精の王」、名作『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』の原型となった「小さな黒い箱」など、7篇を収録する傑作集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

53
後にSF史に残る傑作『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』の骨子にもなった「小さな黒い小箱」も収録。まず、「はじめに」と「まえがき」でディックの風潮によって個人の思想を統一しようとすることへの反骨精神が伺えてディックがもっと好きになりそうです。それが強く出ているのが「ヤンシーにならえ」。「正しい」と信じられていることを自分で考えて出てきた矛盾を自分なりにどう受け止めるのかが重要なのだ。「リターンマッチ」は同著者の「世界をわが手に」を思い出して厭な気分に。「妖精の王」は血腥いファンタジーなんですが好きです。2014/09/02

催涙雨

44
「なぜわたしがフリーの作家になって貧乏な生活を送っているかというと上司やおまわりや先生のような“権力者 ”が怖くてたまらないからだ。」「早くいえば、わたしは権力が怖いくせに、それに─権力と、そして自分の小心さに─腹がたつものだから、つい反抗してしまうのだ。SFを書くのも、ひとつの反抗である。」一番最初に読んだディックの短編集。それもつい一年前のこと。この短編集は紛れもなくディック作品を熱心に読むようになったきっかけのひとつだが、あの時わたしはやたら長い「まえがき」になんの関心も示さなかった。しかし今は少々2018/09/17

ホームズ

17
フィリップ・K・ディックの短編集は初めて読んだ。長編も1冊くらいしか読んだことないけど少し苦手な気がしたような。でもこの短編集は良かった。『妖精の王』『ヤンシーにならえ』が良かったな~(笑)もう少し色々読んでみようかな(笑)2012/07/16

たー

13
「アンドロイドは電気羊の〜」をまた読み返したくなった2012/03/17

Porco

11
ディックのフリークなら、まえがきだけでも垂涎ものだろう。 ディック初期のミュータントを描いた表題作『ゴールデン・マン』に始まり、SF好きで知らない人はもぐり認定を受けてもおかしくない名作『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』の原案となった『小さな黒い箱』等 ある程度、ディック作品に触れてる方がより楽しめる短編集だった。2022/01/03

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