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ハヤカワ文庫
天の向こう側

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  • サイズ 文庫判/ページ数 366p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150115999
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

はるか下には緑の地球、そして上には星々の輝く大宇宙…赤道上空22000マイルの軌道上に浮かぶ宇宙ステーションで働く人々の哀歓を、豊かな科学知識をもとに軽やかに謳いあげた表題作をはじめ、最新のコンピューターを使って、90億もある神の名をすべて書きつくそうというラマ僧の目的は…「90億の神の御名」、ヒューゴー賞短篇部門受賞に輝く「星」など、巨匠クラークが本格SFの真髄を伝える、珠玉の14中短篇を収録。

著者等紹介

山高昭[ヤマタカアキラ]
1927年生、1992年没、1952年東京大学理学部化学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

miroku

15
アポロ計画がこの後始まる。科学と想像力の翼で、宇宙を駆けられた時代。SFが真直ぐな力を持っていた時代。ああ・・・郷愁。2012/03/27

roughfractus02

10
スプートニク打ち上げの1957年に刊行された本書は、14篇がそれぞれ固有の時空に浮かぶ宇宙船のようだ。米英ソ各々が月に向かう空、暗黒星雲が迫り来る海辺、メビウスの輪のような終わりのない台地、世界が終わる前日、5000年間過ごした無重力空間・・・それら時空はそこにいる者たちに予想外の事態をもたらし、彼らの言葉や行動を絶望や悲しみやユーモアで包む。救いのない終末を描く作者だが、天の向こう側に希望を捨てる者は描かない。完成すれば人類の存在理由がなくなる、という神の名の90億通りのリストをAIが完成したとしても。2023/10/15

ニミッツクラス

8
07年の初版を読んだ。と言っても84年のSF560番の新装版で、従前と同じ14編を収録。カバーにヒューゴー賞の文字があり、短編部門で「星」が受賞している。経歴の割に受賞作が少ないが、本人の名を冠した賞があるくらいだから、受賞の多寡はその貢献に対して些末事だろう。本書の表題作と「月に賭ける」は各々6掌編をまとめて短編としてあり、「2001年」への踏み台となる。本書に掲載した順番は前述の通りだが、最初に刊行したのは後者が先である。どの短編も珠玉で、まさに近未来への呼び水なのだが・・現実は・・。★★★★☆☆2015/03/19

仲本テンカ

7
宇宙人襲来パニックもの映画が大流行している地球。そのタイミングで来球してきた友好的な宇宙人。結果、残念なことになって…。モニターごしの美しい彼女。出会ってみたら、彼女のヒザが顔の高さにあって。2013/10/12

そうび

5
こんな話が日本では戦後十年間で書かれただなんて、舌を巻いてしまう。「天の向こう側」〈宇宙空間の自由〉の発想を見ると、我々のいる世界と来たるべき未来は天才の頭の中で構築されているとしか思えない。作品としては「暗黒の壁」が好き。シャーヴェインの夢と驚愕。2022/09/10

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