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ハヤカワ文庫
火星縦断

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  • サイズ 文庫判/ページ数 560p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150115623
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

2028年、第三次有人火星探査隊は赤い惑星に降り立った。だが、彼らのミッションは重大な欠陥を孕んでいた。着陸早々、帰還船に事故が発生。隊員の一人が命を落とし、燃料も失われてしまう。いまや、地球への帰還が最優先事項となった彼らは、新たな帰還船を求めて火星縦断の旅に乗りだした!NASAの現役研究者である作者が、最新のデータを駆使してリアルな火星を構築。極限状態でのサバイバルを描いた傑作ハードSF。

著者等紹介

ランディス,ジェフリー・A.[ランディス,ジェフリーA.][Landis,Geoffrey A.]
1955年、アメリカ、ミシガン州生まれ。マサチューセッツ工科大学(MIT)で物理学の理学士号と、電子工学の理学士号および理学修士号を、ブラウン大学で固体物理学の博士号を取得。現在、NASAのグレン研究所で火星探査プロジェクトに携わる科学者作家である。1984年、『アナログ』誌に発表したノヴェラ“Elemental”でデビュー。その後、「ディラック海のさざなみ」(88年)でネビュラ賞ショート・ストーリー部門を、「日の下を歩いて」(91年)と「人は空から降ってきた」(2002年)で、それぞれヒューゴー賞ショート・ストーリー部門を受賞している。2000年に発表された『火星縦断』で、ローカス賞第一長篇部門を受賞した

小野田和子[オノダカズコ]
青山学院大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GaGa

44
面白かった。読み出した当初はややぎこちない文体と描写の不足を感じたが、読み進めると逆にそれが火星と言う大いなる密室内の閉塞感を強調しているようで、むしろ効果的だった。霜や塵嵐、幻日などの自然現象がまるで見てきたかのように描かれていてリアリティを高め。さらに、これほど出自の悪い宇宙飛行士たちも珍しいと思えさせるところも印象的。傑作です。2012/02/21

月世界旅行したい

15
昔読んだ。エンタメ的に色気を出した部分は切り捨てた方が面白いと思う。2015/04/11

スプリント

10
ミステリー色が強め。 宇宙飛行士たちの過去シーンが頻繁に差し込まれるのでテンポがよくない。 ただ、脱落しているメンバーが意外だったので楽しめた。 孤立感を出すために地球との通信はほぼなかったが 「火星の人」のように地球での反応や動向も描いてほしかった。2023/01/07

臓物ちゃん

10
『火星の人』に先駆けること11年前、宇宙ステーションは出来たてホヤホヤでスペースシャトルも現役バリバリな2000年に書かれた火星サバイバルSF。船が壊れて燃料も無ければ芋もない、おまけに地球が金欠で迎えの宇宙船すら出ないという最悪のスタートだが……セックスなら出来る!そんな性にフリーダムなクルーたちが地球帰還のため火星の最果てを目指すが、道中で錯乱したり迷子になったり謎の殺人事件が起きたりと問題連発、いい意味でも悪い意味でも人間味たっぷりな内容に。ブラジル美女も登場するし、これはこれで面白かった。2021/03/09

浅木原

9
帰還船の事故で火星に取り残された探査隊5人。生還の術は全滅した第一次探査隊が6000キロ先に残した帰還船、ただし乗れるのは2人だけ――という『火星の人』より直球サバイバルものな(訳者も同じ、順番はこっちが先)リアル系火星冒険SF。細かく章を区切ってメンバーの過去話を語りつつ、メインプロットは「火星6000キロ踏破行、はたして誰が生き残るのか」のサバイバル一本勝負のストロングスタイル(ちょいミステリ要素もあり)。『火星の人』の方が今風だけど、この古典的でシンプルな面白さはやっぱりいいよね。面白かった。2018/06/08

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