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ハヤカワ文庫
グリュフォンの卵

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  • サイズ 文庫判/ページ数 511p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150115586
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

世界大戦により地球は壊滅した。生き残ったのは、月にいた人間のみ。しかも月基地は、内部工作員の生物兵器テロにより4000人が発病・発狂し、正気をたもっているのは、月面で作業中だった100人たらずの人間だけだった…苛酷な月面での人類の苦闘を描き、ネビュラ賞の候補となった表題作をはじめ、スタージョン記念賞の「世界の縁にて」、1999年から2004年にかけてヒューゴー賞を受賞した名品5篇を含む、全10篇を収録。

著者等紹介

スワンウィック,マイクル[スワンウィック,マイクル][Swanwick,Michael]
1950年ニューヨーク州生まれ。1980年のデビュー後、SFアンソロジーをはじめ幅広いメディアで短篇を発表、その大半が各賞の候補作となった。1989年発表の短篇「世界の縁にて」でスタージョン記念賞を受賞。また、1991年発表の長篇第3作『大潮の道』でネビュラ賞を受賞する。その後もファンタジイからハードSF、ユーモアからシリアスと、SFというジャンルのもつあらゆる可能性を追求する作品を発表し、特に中・短篇での活躍はめざましく、「死者の声」(1999)、「ティラノサウルスのスケルツォ」(2000)、「犬はワンワンと言った」(2002)、「スロー・ライフ」(2003)、「時の軍勢」(2004)と、ヒューゴー賞をたてつづけに受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hit4papa

41
日本では知名度が低いマイケル・スワンウィック。長編『大塩の道』と、ウィリアム・ギブスンとの共著『ドッグファイト』、そして雑誌にいくつかの短編が翻訳掲載されたくらいです。著者が1999年、2000年、2002年から2004年までに、ヒューゴー賞を受賞した6作品を含む、全10作品が収められた短編集です。とっつき難い作品ばかりですが、キラリと光アイディアが散見されます。時間SF、ファースト・コンタクトと、テーマのバリエーションは豊かです。『ドッグファイト』の電脳感を期待すると、ハズレてしまう作品集でした。2019/09/30

ぎん

17
色々と手を変え品を変えて楽しませてくれるSF短編集。こういうのを読むとSFっていいよなぁと思う。2017/03/26

レイス

5
表紙絵とタイトルでSF期待値マイナスから読み始めたが、バリバリのハードSFだったので一発でむけたゆで卵のように満足して楽しめた。「スローライフ」と「死者の声」など、タイタンとイオの現地の環境をこれだけ克明に舞台にしたSFは初めてだったので、一度に二つの星に行ったような気分です。作品ごとに似てるなとかかぶるなというものがあったりするけど、他の作品も楽しめた。2023/01/02

鐵太郎

5
なるほどなぁ。これぞSFだ。新時代の。ニュー・ウェーヴ現象とか、サイバーパンクが登場したときも同じように、新たなものを感じますね。この短編集には、かっちりしたハードSFもあります。ファンタジーもあります。ひねったタイムトラベル・テーマもあり、終末テーマもあり。堅めなSFの領域をほぼきっちりとカバーしているのではないでしょうか。ちょっと肌に合わないところはありますが、それは個人の感性の問題だな。(笑)2006/09/22

AR読書記録

3
これまで知らなかったけど、SF界の“スーパー・ユーティリティ・プレイヤー”、その代表的短篇を集めた作品集ということで、うむ、いろいろの味わいを楽しませてもらったと思う。また、そのなかでも「これが好きだなぁ」というのはちゃんと絞られてきて、つまり自分の好みを確認するよい機会にもなった。一番好きだったのは「死者の声」で、攻殻機動隊を連想したけれども、大きな存在と融合して“自分”の概念を拡張した新たなる自分を手に入れる、という物語にはほんとうに心揺さぶられるわけです。2014/11/18

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