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ハヤカワ文庫
ハイブリッド―新種

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  • サイズ 文庫判/ページ数 543p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150115357
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

ネアンデルタールの物理学者ポンターは、クロマニヨンが進化した人類のいる並行宇宙とネアンデルタールが進化した自分たちの宇宙とをつなぐ恒久的な門を作ろうとしていた。クロマニヨンの子孫である遺伝学者メアリは、ポンターとの結婚を真剣に考えはじめる。だが、メアリたちの住む宇宙の地球には数万年ぶりに磁場の崩壊がせまっていた。この天変地異は、人類にいったいどんな影響を与えるのか…好評の三部作、完結篇。

著者等紹介

内田昌之[ウチダマサユキ]
1961年生、神奈川大学卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みのくま

9
「ネアンデルタール・パララックス」三部作を読了した。 ホモ・サピエンス世界は環境汚染や戦争や犯罪が跋扈する。また、宗教という迷信を信じている。 対してネアンデルタールの世界においては、宗教は存在せず、環境汚染もない。戦争もないし殺人もないが、近代化しており科学もだいぶ進歩してる。しかし合理主義は突き詰めた結果、超管理社会のディストピアになっている。この対比は我々人類の醜悪さが痛烈にあぶり出され、非常に面白かった。 ただ、作者の持つ左翼・フェミニスト的イデオロギーが濃厚に作品世界を覆っており正直ウザい。2017/04/01

おっとー

5
ネアンデルタール3部作の完結編。もうサピエンスのくだらなさにため息の出る展開。主人公メアリは禁断の装置を使ってまでポンターとの子どもを作り、その子にサピエンスのエラーたる信仰の余地を残そうとする。そしてクリーガーはその装置を悪用してネアンデルタールの絶滅を謀る…。これは不能の父によって救われ、最終的にはハッピーエンドとはなるが、サピエンスのずる賢さ、貪欲さ、身勝手さはこの3巻目で最も露骨になる。そして筆者は最後に地球の磁場の伏線を回収し、虚構への信仰というサピエンスの特性を徹底的に破壊する。2018/04/30

すらっぱ

3
ソウヤー先生の悪いところがモロに出てしまった一冊。とにかくソウヤー先生は、風呂敷をたたむ能力に、決定的にかけてる。風呂敷の隅っこだけたたんで、「はいたたんだ!」といっちゃう。て、てめえ…。これだけ期待させて、長々とつき合わせてそんな終わり方なのかよ!このストーリーなら、2陣営の全面戦争以外ないやろ!戦争回避だばんざーい→ゆ、ゆるさねえ。2013/11/17

ろびん

2
やはり人類は愚か。2021/02/10

ALBA

2
ついに完結。前巻で話題になった地磁気崩壊ネタが意外な方向に展開。またホモ・サピエンスのみに現れる宗教感や神秘体験が脳の構造上の"欠陥"というのも面白かった。コーネリアスの末路が、自業自得ながら哀れを誘います(人間も去勢すると穏やかになるんだろうか?)。 さすがハッピーエンドのソウヤー、本作もめでたい雰囲気で終了。 ポンターとメアリの子供と人類火星移住計画がネタ振りで終わってるんで、続編を期待したいけどどうだろうか?2016/04/07

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