ハヤカワ文庫
竜とイルカたち―パーンの竜騎士〈9〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 472p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150115234
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

パーンの人々を2500巡年以上も悩ませてきた糸胞を根絶する大計画が進行するなか、パラダイス・リバー城砦の太守の息子リーディスが荒れた海で溺れかけ、イルカたちに助けられた。これがきっかけで思いがけないことが判明する。かつて人類が惑星パーンに移住したとき、知性の発達したイルカも連れてこられていた。だが、パーンの人々はイルカの存在を忘れてしまっていたのだ。人類とイルカの交流がついに再開されるが…。

著者等紹介

小尾芙佐[オビフサ]
1955年津田塾大学英文科卒、英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しまっち。

6
空想の生物である竜と違って、現実に存在するイルカとパーンの人々の繋がり、交流は、ファンタジー、SFとしてみてきたパーンの世界が現実世界にグッと近づいてきて隣の国で起きてる出来事のような感覚になってきた。人との交流の復活を望むイルカ達がかわいくてたまらない。イルカとお話したいな~。リーディスの成長記としても楽しめた。アイヴァスもロビントン師もいなくなっても、パーンの世界はまだまだ面白い。続き出してくれ~。2014/04/05

杏子

4
前作『竜の挑戦』からは話が戻り… パーンの糸胞殲滅作戦の時期を、もう一度たどっていったという感じ。パーンシリーズは「竜と竜騎士」という構図がメインなのだが、この話ではそれはもはや脇役に徹していて、主役をパーンの海に棲息していたイルカたちに譲った形になっていた。イルカとは地球からの移民がパーンに入植した当時、人間たちといっしょに星の海を渡ってきて、知能と言葉を喋る機能をあたえられ、パーンの海に放たれたもの。本書はそのイルカたちと再びパーンの人間が出会う話。知性あるイルカたちが可愛らしく、愛すべき一冊だった。2005/08/03

いずみ

4
『パーンの竜騎士』のシリーズでは一番好きな一冊。パーンに移住した人間以外の生き物、話すイルカたちが登場します。竜騎士と竜の関係と違う性質のパートナー。いいじゃありませんか!そしてこれは、挫折を味わいつつも自分の夢に向かい、あがいたり親兄弟と衝突したりして成長していく少年たちの物語でもあります。「竜の挑戦」とある意味対になる話なので、そちらもどうぞ。

konkon

3
作者マキャフリイは、ストーリーテラーですね。読ませてくれました。イルカに対する欧米人の思い入れの強さを感じる作品でした。2015/07/15

北摂

3
竜の挑戦と同時進行の物語。竜もいいけど、イルカもいいねぇ~~~長い間忘れられていたイルカの存在と人とイルカの交流の再開。アレミやトーリオン、リーディス達によるイルカとの交流はほのぼのとして、感動モノだった。「The Skies of Pern」が次の話だと思われるが・・・和訳されないのかね!?小尾芙佐さん・・・もう高齢ですよね・・・誰か後を継いでくれ~~~2013/03/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4768
  • ご注意事項