ハヤカワ文庫<br> ファウンデーションと混沌〈下〉―新・銀河帝国興亡史〈2〉

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ハヤカワ文庫
ファウンデーションと混沌〈下〉―新・銀河帝国興亡史〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 339p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150114787
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

精神感応能力者はロボットではない!セルダン必死の訴えもむなしく、皇帝の信頼厚いシンター顧問官によるロボット狩りは激しさを増してゆく。ロボットと誤解され、捕われて殺害される能力者たち。そしてついに、シンターの包囲網は、帝国を蔭から支えてきたロボットにしてセルダンの協力者、ダニール・オリヴォーの周囲に及びはじめた―人類とロボットは共存可能か?壮大なテーマを盛り込んだ新シリーズ第二作。

著者等紹介

ベア,グレッグ[ベア,グレッグ][Bear,Greg]
1951年カリフォルニア州サンディエゴの生まれ。父親が海軍の軍人であったために、12歳まで日本、フィリピン、アラスカ、合衆国本土の各地を転々とした。8歳で創作を始め、13歳の時にはすでに雑誌に投稿しはじめており、最初の短篇がSF雑誌に売れたのは15歳のときであった。まさに早熟の天才といえる。1979年Hegiraで長篇デビュー。1984年「鏖戦」がネビュラ賞を、また「ブラッド・ミュージック」がネビュラ賞とヒューゴー賞を受賞。さらに1993年刊行の『火星転移』でネビュラ賞を受賞、以後も『凍月』などの話題作を発表、現代SFを代表する作家の一人と評されている

矢口悟[ヤグチサトル]
1968年生、1994年東京外国語大学ロシア語学科卒、英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鐵太郎

16
なぜアシモフは銀河帝国ものにロボットものをはめ込んで歴史を語り直す必要があるのか理解できなかったのだけど、今回それがちょっとわかったような気がします。なるほど、人類が新しいステージに「進化」するためにはこう言う介入も必要だったのか、と。ジスカルド派とキャルヴィン派の相剋についてもよくわかります。 ──しかしこの世界観、個人的には納得できませんな。デウス・エクス・マキナの存在を前提とする人生哲学は、西欧人には普通なのかもしれないけれど、個人的には面白くない。2022/07/22

清角克由

4
アイザックアシモフのファウンデーションシリーズは、高校生時代から読み始め、会社員になった後に続編が書かれたことを知って、膨大なシリーズを読了。そしてその死後、3人の作家がその物語を継いで紡いだシリーズのうちの一作。なぜか、これだけ電子書籍化されたので、久し振りに再読。膨大な物語の各所に現れる地名や人名が、他の作品への伏線になっていて懐かしい登場人物や目新しい人物に出会えた作品 ファウンデーションシリーズは、一部しか電子書籍化されていないが、これを機会に全ての作品が電子書籍化してほしい。2023/08/27

roughfractus02

4
『ファウンデーションの危機』が心理歴史学の盲点をAIを対象として読者の現実問題と捉えたように、本書の作者はロボット3原則を神の位置に据え、人間の欲望を投射した偶像なのか、それとも絶対的に異質な存在なのか、という神学的問いを前面に押し出す。物語はこの問いを人間とロボットの対話でなくロボット同士の派閥争いとして描く。人間を対象とした3原則を人類まで拡大解釈した「第零原則」を採り、歴史の操作も辞さないジスカルド派と、3原則を順守し自らを人間の従者と解するキャルヴィン派の対立は、心理歴史学の予測を混沌へ投げ込む。2018/12/04

ALBA

3
ベンフォードの第1部があまりにも読みにくかった反動もあるのか、本書は非常にわかりやすく読みやすくスピード感もあって面白かった。 ロボットの中にも反ダニールのキャルヴィン派があるとか、後のミュールを髣髴とさせる強力な能力者の出現に絶望感を味わうセルダンとか、セルダンと言えばあの人と言う存在の復活とか、結構読みごたえもあり。 最初からベアが書けば良かったのに…2013/12/30

サスケ

2
★★★☆☆ なぜか、下巻でわくわく感が低下。2017/06/18

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