内容説明
銀河中枢部で発生した重力嵐が勢力を増し、地球とローダンとの通信は途絶した。国家元帥ブルは最後に届いた「ローダン…危険」との断片情報にもとづき、非常事態を宣言する。やがて、太陽系内で豪華客船“リーガスター”はじめ三隻が次々と爆発する事件が起こった。パラマグがPEW転送デフォルメーターと反物質兵器を使って侵攻を開始したのだ。功名心にはやるボウント・テルヘラ元帥はさっそく艦隊を出撃させたが…。
著者等紹介
渡辺広佐[ワタナベヒロスケ]
1950年生、中央大学大学院博士課程修了、中央大学文学部講師
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感想・レビュー
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アーチャー
4
レジナルド・ブルをメインとした表題作はなかなか面白かったが、SFを読んでるのか政治小説を読んでるのかわからない(特に最近はね)展開には正直〝早く決着をつけてくれよ〟と言いたくなるが、いつの間にか本書で298巻目。ということは自然とこの問題もクリアーされちゃうんだな~と思いながらも、私は299巻目を読むのであった・・・。2014/11/16
黒猫トム
1
大団円に向けて加速が止まらない巻。フィクティブ転送機もはだしで逃げ出すパラマグの超兵器は、テレパシーでテラナーの宇宙艦をとらえるとホワルゴニウムなど五次元ベース機器に使われてる物質を遠隔で反物質に変換するという「敵にしか使用が許されない悪魔の兵器」ただし照準は緩いのでよく外れし、トンデモ科学設定:水素の反物質は水素としか対消滅しない理論があり、インケロニウムは反物質が存在しない元素(!)なので防御にツカえるのだそうだ。別の意味で頭がついていけない。でも面白かったよ?大丈夫だよ?2018/09/07