内容説明
休閑宣言により知性種属の立ち入りを禁じられていた第四銀河系の惑星ジージョに逃げこんだ地球船“ストリーカー”。だが“始祖”の秘密を入手しようと、列強種属ジョファーの巨大戦艦〈ポルクジイ〉が執拗に追いかけてきた。ジージョに不法居住する六種属の協力をうけた“ストリーカー”の乗組員は、ジージョの深海に沈められていた多数の遺棄船を囮として宇宙へ飛びたたせ、遺棄船群にまぎれて銀河をめざし逃げだすが。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Small World
7
とりあえず、ハリーって誰？ｗ みたいに始まったシリーズ完結編。この巻に出てくる「Ｅ空間」は、作家のイマジネーションの素晴らしさの点で、自分にとっては、ギブスンの「サイバースペース」に匹敵するものでした。いよいよ下巻に突入で、長かった「知性化の嵐」も最後の１冊、楽しみなようで、寂しい感じもするんですよね。2014/10/25
あかつや
5
六種属の代表らを乗せ、ついにジージョを飛び立ち大宇宙に戻ってきたストリーカー。憎き腐れ輪っか野郎・ジョファーの追跡が続く中、なんとか活路を見出そうとする。惑星ジージョはものすごく魅力的な星だったけど、やはり大宇宙を冒険するのはまた違った魅力があるな。水素呼吸類とか機械類、次なる段階へと進もうとする隠棲類とか、思念類に量子類なんてのまで出てきて、もうずっとワクワクしっぱなしだよ。新たに追加された航法協会にお勤めのネオチンパン・ハリーのパートもすごく良い。Ｅレベル超空間ってなんだよ、よく分かんねえけど最高だ。2022/07/26
スターライト
5
今回からハリーなる人物（？）登場。＜知性化＞についてや、その階梯などが明かされ、その壮大な仕掛けが読者の前に現れる。まあよくこれだけのことを構築できたものだと、思わず感心。相変わらず逃亡を続ける＜ストリーカー＞は、どういう顛末を迎えるのか。下巻が楽しみ。2013/04/25
ターミナス
2
いくつかの視点で物語が展開されますが一同が出会う機会は今後あるんでしょうか。それにしても知性化シリーズも星海の楽園でストップすると思うと読むのがもったいない。 2011/03/30
やぶやぶ
1
★３ 今までが良すぎたかな･･･
