ハヤカワ文庫<br> 消えた少年たち〈上〉

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ハヤカワ文庫
消えた少年たち〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 412p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150114534
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

フリーのゲームデザイナー、ステップ・フレッチャーは、かつてはベストセラーのゲームをデザインして金まわりもよく、大学で博士号を取得する余裕もあった。だが、不景気の到来とともに印税収入は激減し、職探しをはじめた。ようやく見つかったのは、コンピュータ・ソフト会社のマニュアル作成の仕事だけ。やむをえず、会社のあるノースカロライナ州のストゥベンに家族で引っ越すが、そこで驚くべき運命がまちうけていた。ローカス賞受賞。

著者等紹介

カード,オースン・スコット[カード,オースンスコット][Card,Orson Scott]
1951年、ワシントン州リッチランドで生まれる。その後、カリフォルニア州、アリゾナ州、ユタ州で過ごし、ブリガム・ヤング大学とユタ州立大学で学ぶ。現在は、妻と五人の子供とともにノースカロライナ州グリーンズボロに住んでいる。アナログ誌1977年8月号掲載の短篇「エンダーのゲーム」でデビュー。この短篇を長篇化した『エンダーのゲーム』とその続篇『死者の代弁者』で二年連続してヒューゴー賞とネビュラ賞を受賞する。以後、SFだけでなく、ノンフィクションやファンタジイ、歴史小説、普通小説と幅広い活躍を続けている。『消えた少年たち』でローカス賞受賞

小尾芙佐[オビフサ]
1955年津田塾大学英文科卒、英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マッピー

13
タイトルと表紙から、複数の少年が消えてしまう話と思われる。序章替わりの「ぼうず」という章で、誰かが少年たちをさらう話だということはわかる。しかし、本編ではまだ、誰も姿を消してはいない…と思う。というか、消えた少年たちの話であると思うのだけど、ほぼほぼ父親の会社の人たちの悪意ある嫌がらせに目が行ってしまって、スティーヴィを気にかけながらも、そこまで辛い目に合っていたとは想像していなかった。善意の塊のような一家に一体何が起きるのか。一体どういう結末が待ち受けているのか。どうか哀しい話じゃありませんように。2021/09/04

kariya

10
何かが最初から起きていた。かつてはヒットを飛ばしたゲームデザイナーだったステップは、今や幾つものローンに追われ、ソフトのマニュアル作成という新しい職に付くため、家族を伴ってノースカロナイナへと移り住む。そこで一家を待ち受けていたものは。カード作品は久し振りだが、相変らずの巧みなストーリーテリングで、不穏な気配と予感を掻き立てながら下巻へと読者を誘う。不快で妬み深い上司、小児性愛嗜好を疑わせる天才プログラマーの同僚、長男に降りかかるいじめ、更には。2009/09/30

仲本テンカ

9
今のところ大きな展開はなく…。他人から見れば小さな困難、当人にとっては大きな問題を、とりあえず淡々と乗り越えてる感じです。なんとなしに不穏な雰囲気は漂っていますが、いたって(小説としては)平穏です。これは下巻への溜めなのでしょうか。だとすれば、この先、物語はどう動き出すのか。とても気になります。2013/09/03

shou

7
一家族にとっての困難、しかし日常的な困難を乗り越えていっている……だけの話なのだけど、今のところ何とか露見していない、と言いたくなる不穏さが色濃く漂っている。下巻はどうなるのだろう…。2015/05/28

kurupira

6
まだあんまり少年消えてないけど、、下巻へー2017/04/20

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