ハヤカワ文庫
真空ダイヤグラム―ジーリー・クロニクル〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 446p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150114305
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

宇宙進出から1万年の歳月が経過し、異星種属スクウィーム、クワックスによる支配をも克服した人類は、ついに超種属ジーリーに次ぐ地位を獲得するに至った。しかし、彼らはまだ知らなかった―時空の開闢以来、数百億年をかけてジーリーが遂行してきた計画の存在を。その目的が、間近に迫った宇宙の終末とともに成就されることを…。人類という種の絶頂から衰退、時空の黄昏までを描ききった驚愕の未来史連作集第2巻。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

赤い熊熊

6
ツルハシを持って穴を掘る。人海戦術で運河をつくる。ダイナマイトの発明は化学変化を土木工事に利用できるようにした。核爆弾を使えば都市サイズのクレーターを掘ったり、ちっちゃい惑星ぐらいなら粉々に出来てしまう。人類最後の土木工事は時空に穴を開けて他所の宇宙に出かけることなのだろうか。暗黒物質生命に蹂躙されなくとも、いずれこの宇宙は熱的に死を迎える。その頃、生命は他所の宇宙への出口を見いだせてるんだろうかと、思いを時間的無限大に馳せながら読了。2015/07/14

慶應義塾大学SF研究会

3
7/5に本書収録「天の圧制」で読書会をしました。議題は、宇宙開発や人類の未来を予測する理論の紹介などなど。SFSFしてましたなぁ(頭悪い総括)2013/07/06

黒胡麻

2
百万年におよぶ人類とジーリーの闘争、敗北とその後が描かれる。とにかく時間と空間のスケール感がすごい。2013/03/07

オフィス派の宇宙図

2
再読、今読むと一万年後も今の社会形態や人間観が変わっていないとか突っ込みどころがあるなあ。バクスターの持ち味は恒星サイズ~銀河サイズのガジェットをばったんばったん惜しげもなく使うことにあるので、後半の「テクノロジーを失っても頑張る人たち」は蛇足だった。イーガンやレムとかに比べると、現在の「人間」概念を信頼してるなあ2012/09/26

多摩犬

1
ジーリーに負けて衰退した人類と、ジーリーによる救い、フォティーノバードの勝利が描かれている短編集の後編 フォティーノバードvsクワックスでの恒星ミサイル攻撃のスケールのでかさに驚く 内面がまったく描かれないものの、他種族に救いの道を用意しているジーリーの懐のでかさと、人類の愚かさの対比が厳しい2023/12/14

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