ハヤカワ文庫<br> クリプトノミコン〈4〉データヘブン

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ハヤカワ文庫
クリプトノミコン〈4〉データヘブン

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  • サイズ 文庫判/ページ数 458p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150114077
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

アレトゥサ暗号の謎を追うローレンスは進撃する米軍に同行、暗号電文の発信地フィリピンへ向かった。彼は、その地で日本軍が隠した莫大な金塊とアレトゥサの意外な関係を知ることに…半世紀後、ランディもアレトゥサに挑んでいた。彼は資金難のデータヘブン事業を救うため、祖父の遺した記録をたどり、日本軍の金塊探索に赴くが…!?半世紀の時をへだて、幾重にも交錯してきた謎と冒険の物語は、今ここに大団円を迎える。ローカス賞受賞。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

95
最初は無理やり堪えての読書、途中からは結末が知りたくて暗号の難しいところなどは半ば飛ばし読みで読了。妙な細部にこだわったり、脱線などのぞけば上下巻でいけるのではないか。日本軍が隠した埋蔵金とは…、いまの赤字の政府が聞いたらなんと思うことだろう。アイデアもいいし、壮大な物語であるが、読者に忍耐を強いる作品だなあ。G1000でなければ投げ出していたかもしれない。しかも、終わり方に納得できないことろもある。2016/06/04

NAO

55
第二次世界大戦中の出来事に端を発した、壮大なる情報合戦と宝探し。でも、もっとすっきりと、もう少し面白くかけたのではないかという気がしてならない。発想が面白いだけに、なんだかもったいない気がするのだけれど。それぞれの巻末に記された解説が、予想以上に面白かった。2018/03/19

Pustota

5
感動の最終巻。戦争に象徴される暴力的なものに対して、智恵をテクノロジーに変えて抵抗しなければならない。そして知恵を育むには、思考の自由が守られる必要がある。しばしば野蛮な愚行に走る権力に、人の思考を支配させてはいけない。通信の自由と秘密を守ることは「この世に悪のあるかぎり」続く戦いなのだ。そのことはきっと、現代に生きる一人ひとりが、胸に刻んでおくべきことなのだろう。シャフトー父子の出会いの場面の感動や、ランディが盗聴を躱しながら暗号を解く場面の楽しさなど、物語としても面白かった。2022/04/21

やすお

4
本書は四分冊の最後の本だ。第二次世界大戦で日本軍が隠した金塊などを現代で掘り起こす物語。金の場所は暗号化されているので、それを解読する過程にドキドキする。ラストに向かって大きな冒険があるが、冒険小説ほどではなく、暗号の解読も思っていたよりあっさりと成し遂げられてしまったので、意外な展開と言えばそうなのだが、盛り上がりにかけてしまった印象を持ってしまうのが残念なところだ。本書で意外にも良かったのが解説である。本書以外にも暗号について分かりやすい解説が巻末にあり、暗号に馴染みがない人でも面白いと感じるだろう。2016/11/10

yoshizawa tutomu

3
”ガーディアン紙1000冊”より。歴史冒険小説?になるのか?暗号というキーワードで過去と現在がクロスしていく。太平洋戦争後期の話はあまり読んだことがないのと、アメリカからの視点という点で、とても印象深かった。結末がどうなるかまでは、とても楽しく読めた。個人的には前半が面白かったかなと。期待するだけの風呂敷を広げすぎた感が若干あると思う。とても長いし、蛇足的なところも多々あるけど、楽しめたと思う。2023/02/10

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