内容説明
1990年代、21世紀を目前にして、かつては想像上のものだったインターネットなど情報機器は日常的なものとなり、世界は大きく変貌をとげていった。90年代SFは80年代のサイバーパンクなどによる変革の時を経て、成熟の時代を迎えた。ポストサイバーパンクの作家スティーヴンスンをはじめ、人気作家シモンズ、現代ハードSFの第一人者バクスターなどが、90年代に発表した傑作を収録する、日本版オリジナル・アンソロジー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
記憶喪失した男
13
シモンズの「フラッシュバック」が面白かった。しかし、収録作全体にわたって、文章が上手なだけな短編が多い。知的な思考をぐいぐいえぐっていく種類のおれの好みのSF短編が少なかった。独創性もあまりない。2020/11/18
k16
10
「エウロパのスパイ」は既読のはずも覚えてなかった。 「バーナス鉱山全景図」、「オルドヴァイ峡谷七景」、「わが家のサッカーボール」あたり読みやすく面白かった。2021/06/01
王天上
5
ダン・シモンズ、ショーン・ウィリアムズ、マイク・レズニックの3つの中編が甲乙つけがたい力作で読み応え十分。これはお薦め。2017/04/01
月世界旅行したい
5
昔読んだ。80年代SF傑作選とくらべると微妙な作品ラインナップ。2014/11/23
KUMYAM@ミステリーとSFF推し
3
いくつか読み飛ばしたけど一応読了ということにする。おもしろかったのはニール・スティーヴンスン「サモリオンとジェリービーンズ」、イアン・R・マクラウド「わが家のサッカーボール」。とくに「~サッカーボール」は切なくて愛しくてよき。2020/11/28