内容説明
現場の白骨死体には遺体の肉を栄養にして成長した花々がからみつき、謎のメッセージが残されていた…25世紀末、ナノテクと生物学の進歩のおかげで、人類は数百年もの寿命を獲得していた。だがそれでも殺人事件が絶えることはなかったのだ。花束を持つ謎の女性の訪問とともに起こる奇怪な連続殺人事件に、女性刑事シャーロット・ホームズとフラワー・デザイナーのオスカー・ワイルドが挑んでいく!話題のSFミステリ。
著者等紹介
ステイブルフォード,ブライアン[ステイブルフォード,ブライアン][Stableford,Brian]
1948年7月25日、イギリスの旧ヨークシャー州シプリー生まれ。ヨーク大学で生物学を学び、同大学院で社会学を専攻した。その後、レディング大学で社会学などを教える。1969年に最初の長篇SFを出版してから、以後、50冊以上の小説と20冊以上のノンフィクションを上梓している
嶋田洋一[シマダヨウイチ]
1956年生、1979年静岡大学人文学部卒、英米文学翻訳家
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アレ
1
タイトル詐欺。つまらなかった。2010/06/12
スプリント
0
19世紀の文豪や作品が随所にでてきます。ストーリーにうまく絡めているところもあれば明らかに浮いてしまっている箇所もあり。とくに登場人物の名前、主人公の名前は「単に名前だけを」拝借しているだけであり興ざめさせる大きな原因になってしまっています。世界観がよかっただけにそれだけが残念です。2013/09/19
ばにらん
0
植物に殺される死体が美しい。最後の舞台となる「モロー博士の島」の生態系は映像で見たくなる。ホームズ、ワトソン、オスカー・ワイルド、ボードレール、ラパチーニの娘、悪の華…著名な作家や作品名がわんさと出てくる。でもちょっとちりばめすぎかも。2012/06/08
unknown
0
大ハズレ作品。タイトルに反してホームズもののパスティーシュじゃないのはまだいいとしても(シャーロキアンはブチ切れるだろうが)、内容の上滑りぶりにションボリ。ストーリーが無駄に長い上に退屈、キャラクターも全然立っていない。ホームズ、ワイルド、ワトスンの名前を使わなくてもよかったんじゃないかと。タイトルとあらすじだけ読んでホイホイされると泣きを見る。SFとしてもミステリとしても煮え切らない。2011/08/14
ふらい
0
主人公が名前でちょっとからかわれた程度で、ホームズはほぼ関係無かった。主人公のシャーロットは思い込みで犯人を主張したり他人の推理を聞いてたりで、どっちかというとワトソンな感じ。色々な所で引き合いに出される古典文学は元を知らないこともあって興味は湧かなかったな。スクリーンこそ無い(必要に応じて設置されてるモニターにつなげる)ものの現代のスマホのような働きを持つ電話や、遺伝子操作で作り出された人食い花。3回が限度の若返り措置などは楽しかった。2021/12/14